出版社内容情報
福岡県・平原王墓は卑弥呼の墓か?考古学者・原田大六は、福岡県の平原王墓を天照大神の墓であるとする。
奥野正男(元宮崎公正大学教授)は、同墓を卑弥呼の墓とする。
双方の説を合わせると、平原王墓は卑弥呼=天照大神の墓であることになる。
原田大六は日本のシュリーマンなのか?
福岡県平原王墓の謎に迫る。
第?編 「卑弥呼の墓=奈良県箸墓古墳説」を検討する―考古学者、森浩一の見解を手がかりに
第?編 「卑弥呼の墓=福岡県平原王墓説」を検討する―女王の墓in九州
第?編 卑弥呼の宮殿は、どこにあったか―箱式石棺の分布からみた「朝倉市所在説」
1 卑弥呼の「みやこ」、福岡県朝倉市所在説の補強
2 古代の「市」について
第?編 人口からみた邪馬台国―「邪馬台国」の戸数「七万余戸」は、北九州にはいりうるか
1 日本列島人口小史
2 中国の人口
3 わが国の古代の人口推定
4 邪馬台国の人口
付編 「人口増大曲線による古代人口の推定―パンディミックモデルの人口増大曲線
安本美典[ヤスモト ビテン]
1934年、中国東北(旧満洲)生まれ。京都大学文学部卒業。文学博士。産業能率大学教授を経て、現在、古代史研究に専念。『季刊・邪馬台国』編集責任者。情報・古学会会員。
専攻は、日本古代史、言語学、心理学。『大和朝廷の起源』(勉誠出版)などの、本シリーズの既刊17点以外の主な著書に、次のようなものがある。
日本古代史関係…『神武東遷』(中央公論社)、『卑弥呼の謎』(講談社)、『邪馬台国への道』(筑摩書房)、『研究史邪馬台国の東遷』(新人物往来社)、『吉野ケ里遺跡と邪馬台国』(大和書房)、『奴国の滅亡』(毎日新聞社)、『新説:日本人の起源』(宝島社)、『邪馬台国はその後どうなったか』(廣済堂出版)、『日本誕生記?、?』『邪馬台国の真実』(PHP研究所)など。
言語学関係…『日本語の誕生』(大修館書店)、『日本語の成立』(講談社)、『日本語の起源を探る』『卑弥呼は日本語を話したか』(以上、PHP研究所)、『日本人と日本語の起源』(毎日新聞社)、『言語の科学』(朝倉書店)、『言語の数理』(筑摩書房)など。
目次
第1編 「卑弥呼の墓=奈良県箸墓古墳説」を検討する―考古学者、森浩一の見解を手がかりに(卑弥呼の墓についての諸説;考古学者、森浩一の見解 ほか)
第2編 「卑弥呼の墓=福岡県平原王墓説」を検討する―女王の墓in九州(「卑弥呼の墓=平原王墓」説の、検討すべき諸問題;平原王墓の築造年代は、卑弥呼の没年ごろにあうのか ほか)
第3編 卑弥呼の宮殿は、どこにあったか―箱式石棺の分布からみた「朝倉市所在説」(卑弥呼の「みやこ」、福岡県朝倉市所在説の補強;古代の「市」について)
第4編 人口からみた邪馬台国―「邪馬台国」の戸数「七万余戸」は、北九州にはいりうるか(日本列島人口小史;中国の人口 ほか)
付録 人口増大曲線による古代人口の推定―パンディミックモデルの人口増大曲線(指数曲線モデル;桑原秀夫の双曲線モデル ほか)
著者等紹介
安本美典[ヤスモトビテン]
1934年、中国東北(旧満洲)生まれ。京都大学文学部卒業。文学博士。産業能率大学教授を経て、現在、古代史研究に専念。『季刊邪馬台国』共同編集者。情報考古学会会員。専攻は、日本古代史、数理歴史学、数理文献学、数理言語学、文章心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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