内容説明
飼い慣らした鷹を自在に操り、獲物を捕らえる狩猟、鷹狩。五世紀の古墳時代から江戸幕府瓦解の十九世紀後半に至るまで、鷹狩は権力と深く結びつきながら日本列島において連綿と続けられてきた。そこには、日本の風土や社会のなかで地域・時代・階層、あるいは狩猟の目的等にあわせて独自に発展してきた固有の歴史が存在する。日本史を貫く重要な要素でありながら、等閑視されてきた鷹狩の歴史を紐解き、新たな知の沃野を拓く刺激的な一冊。
目次
鷹狩の日本史
第1部 古代から近世までの通史的展開(古代日本の鷹狩;中世日本の鷹狩;近世日本の鷹狩)
第2部 鷹と人との関係史(鷹の種類と調教;鷹狩をめぐる江戸時代のツルの「保護」と人との関わり;琵琶湖の水鳥猟と鷹場;越後国村上藩主松平直矩の鷹と鷹狩;大洲藩の狩―御鷹野場と生業;尾張藩家臣の鷹場―鷹場は人々の生活にどう関わったか)
第3部 日本列島における鷹の諸相(「御鷹」の献上・下賜;松前藩と鷹鳥屋場知行;盛岡藩の鷹と巣鷹の捕獲;南九州における鷹巣山について―米良山を中心に)
第4部 鷹狩文化を担った人々(鷹詞と有職故実;鷹狩の絵画―近世初期における鷹狩への眼差し;鍋島勝茂と鷹;鷹匠として生きる武士たち;江戸における鷹匠の交流;鷹書と出版文化)
著者等紹介
福田千鶴[フクダチズル]
1961年生まれ。九州大学基幹教育院教授。鷹・鷹場・環境研究会代表。専門は日本近世史
武井弘一[タケイコウイチ]
1971年生まれ。琉球大学国際地域創造学部准教授。鷹・鷹場・環境研究会副代表。専門は日本近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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