感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
megumiahuru
3
17世紀のフランス、一介の無学な修道士ブラザー・ローレンスが残したわずか15の書簡。そこには、静かに、しかし輝くような喜びを持って、神と語りながら生きた人の足跡が記されています。忙しく、かしましい時代にどっぷりつかっている私ですが、少しでもローレンスさんを見習いたいと思います。2013/08/03
ころりん
2
17世紀の、皿洗いに生涯を費やした修道士。 彼の心にあったのは、ただ神を知ること、神を愛し、神のみを礼拝すること。 神を喜ばせないことは一切しない。 台所仕事をしていても、祈っているのと変わらない神との交わりを味わい、「祈りが神への愛を妨げることがある」とまで言い切った人。 こういう人は、神の国のために独身を選んだ、と言えるのかもなぁ~ ここまで突き抜けた人が、そばにいたら、どうなんだろう? でも、この本を通して、彼は今も語っているんだなぁ。 古きカトリックの世界の、安定した良い面を評価させられます。2015/12/09
hajimetch
0
17世紀の修道士が残した書簡集。飾り気のない表現で、理想的な信仰生活とはシンプルに神に従うことにあることを教えてくれる。悪を避け、ひたすらに神に従う信仰生活が、いかに神との親しき交わりをもたらす幸福なものであるかということが淡々と綴られている。誰でも分かるような表現で書かれているが、内容には極めて深いものがあり、何度読み返しても新しい発見がある予感。聖書とともに座右の書としたい一冊。2016/11/28
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