出版社内容情報
交番勤務の凸凹コンビが秋葉原の平和を守る!
イケメンで社交性の高さがこうじて幽霊まで見える警官向谷と、毒舌で聡明オタク気質の警官権田が働く秋葉原では、今日も地域に根ざした小さな謎が進行中。一方、向谷の眼には足だけの女性の幽霊が見えたのだが……。
内容説明
「さきどまり」という不吉な名を持つ交番に勤める権田は、秋葉原をこよなく愛するオタク。コンビを組む向谷はコミュニケーション能力の高さがこうじて、足だけの幽霊を連れてきて…!?ネオンまたたく電気街の裏路地に隠された5つの人情ミステリ。
著者等紹介
西條奈加[サイジョウナカ]
1964年北海道生まれ。2005年に『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。12年、『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞を受賞。15年、『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yanae
219
西條さんの現代もの。面白かった!秋葉原の駐在所を舞台に、東大出身超ヲタクの刑事&超イケメン霊感強い刑事が活躍。足だけの幽霊「足子」が幽霊になった理由を探る。足子は足だけなので言葉がしゃべれないので、意思疏通の方法を考え出したり、イケメン刑事の常識のなさが突っ込まれるところがあったりとユーモア要素も多い。 足子の事件だけではなく、町で起きたちょっとした事件も解決されるのだけど、それぞれがけっこうお涙ちょうだいもので、何度か読みながら涙涙。感動した。続きもかけそう。また三人に会いたい。2017/05/26
いつでも母さん
197
西條さんの作品だが、失礼ながら期待せずてに取る。いや、それがなかなか面白く一気に読了に至る。『足』と、かなり個性的な警官二人の設定がいい!特にアニメオタク・権田の『秋葉原』に寄せる思いにはぐっと来るものがあった。メイドカフェなど私の知らない世界ではあるものの、事件が一件落着してもここにこの三人?が居てくれるようで嬉しいし、シリーズになってくれると尚嬉し。期待してしまう。やはり西條作家好きだなぁ。2016/02/19
ナイスネイチャ
193
図書館本。時代小説以外の西條作品。学歴優秀だがトドのような風貌のオタク警官とイケメンだがちょっと頭が足りない霊が見える若手警官コンビと足だけの幽霊足子さんが事件解決していく連作集。最後は足子さんが成仏するのかなと思ったが・・・。シリーズ化してほしいですね。2016/03/24
紫綺
188
秋葉原にある駐在所を舞台にオタクで東大出身の権田とイケメンだけど天然ボケで強い霊感を持つ向谷の警官コンビと膝から下だけの幽霊、季穂のコメディタッチミステリー。笑い有り推理有りオタク有り感動有りと内容盛り沢山の痛快ストーリー。はぁ、楽しかった!!2015/11/10
Yoshihiko
184
表題に惹かれて読み始めましたが、期待以上に面白かったです。ファンタジーですがオタク的な価値観など結構リアルな感じもよかったです。ちょっと最後の章が駆け足のようですが、続きがあるのでしょうかね?2015/11/06
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