内容説明
19世紀前半、相次ぐ飢饉や財政窮乏などの社会状況の変化に対し、中間層である豪商・豪農たちはどのように対応していったのか。北奥・八戸藩において対照的な行動をなした二人の人物を取り上げ、その行動の背景にある思想の形成過程を蔵書体系や書物受容から探り、村・町などの共同体との共生において「知」がどのように関わっていたのかを鮮やかに描き出す。
目次
序章 本書の課題
第1章 淵沢定啓の蔵書形成
第2章 淵沢定啓の書物受容
第3章 淵沢定啓の経営思想
第4章 淵沢定啓の鉄山支配
第5章 石橋憲勝の経営思想
第6章 八戸藩領の書物流通
終章 本書の成果と今後の課題
著者等紹介
鈴木淳世[スズキヨシトキ]
1983年岩手県北上市生まれ。2009年岩手大学人文社会学部環境科学課程卒業。2011年一橋大学院社会学研究科修士課程修了。2016年一橋大学院社会学研究科博士後期課程修了。現在、一橋大学院社会学研究科特任講師・博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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