内容説明
鎌倉幕府創立に尽力し、その後の武家政治体制の基盤を作るとともに実権をも掌握していった北条氏。その政治の実際をまざまざと伝える一次史料である発給文書を網羅的に収集・検討し、時政以下、執権をつとめた各代、さらには頼朝、実朝など鎌倉殿の各代について、その足跡を歴史上に位置付ける。歴代の発給文書目録も具えた、レファレンスツールとして必備の一冊。
目次
第1部 北条氏(執権)発給文書(北条時政発給文書について―文書様式の変遷と権限;北条義時の発給文書;北条泰時の発給文書 ほか)
第2部 鎌倉殿発給文書(袖判下文・書状等)(源頼朝発給文書概論;北条政子発給文書について;源頼家発給文書の考察 ほか)
第3部 北条氏発給文書の世界(豊嶋有経宛て、三浦義村宛て北条時政書状二通を考える;保田宗光の流罪について;播磨国矢野荘「開発相承文書等案」における北条時政・義時書状案 ほか)