出版社内容情報
「国際協力の仕事」が体感できる、今までなかったワーク集!
コロナ禍に続く戦争の勃発で世界的な混乱が長引いています。SDGsの実現には日本の協力が欠かせません。海外ボランティアへの期待はもちろん、海外との業務提携や技術輸出、アジア圏での商業網は日本経済の生命線です。
しかし、途上国で現地の人たちと一緒に働き、成功を収めるには情熱だけでは足りません。次々と発生するトラブルを解決する現場力を身に付けるためには、多くの先人の知恵を学び、事前にトレーニングする機会が必要です。
本書は各章末と巻末に掲載された多数のアクティブ・ラーニング用教材で学習内容を確認しながら、現地でのコミュニケーション力と実践力を身に付けることができる画期的教材です。
目次
第1部 現状を知る(安全な水の確保―公平感を大切にする仕組みづくり;母子手帳の活用―日本の経験を途上国に;初等教育の拡充―対話と協働による就学率向上;インフラの整備―暮らしを支える社会と生活の基盤づくり)
第2部 方法を知る(国際協力プロジェクトとは何か―理想を現実にするために必要なこと;ロジカル・フレームワーク手法―援助の中身を伝えるために;PCM手法―視覚で理解と合意を得る参加型手法;PLA手法―ともに考えともに決める知的相談の手法;政府予算でおこなう国際協力―ODAと国際平和協力;組織制度づくり―個人、組織、制度の3層の成長を目指して;小規模融資―貧困層支援の切り札にするには;新しい国際協力の取り組み―多様な主体による開発アプロ-チ)
第3部 課題を知る(地球規模の課題―いま取り組まないと手遅れに;国際協力の潮流―貧困削減への回帰;これからの国際協力―2030年に向けた新たな取り組み)
第4部 実践ワーク(財務分析補論;市場価格から国際価格への転換;社会ジェンダー分析;協力現場でふるまうべき行動の選択;開発とはなにか、開発政策のあり方について)
著者等紹介
佐原隆幸[サハラタカユキ]
拓殖大学国際学部教授、学術博士(PH.D 開発行政)。1953年、山口県生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業、筑波大学大学院地域研究科修了、マンチェスター大学大学院開発行政研究科修了。国際協力事業団(現在は国際協力機構、JICA)、外務省経済協力局、在チリ日本大使館技術協力担当書記官、国際大学客員教授、JICAインドネシア事務所次長、JICAアジア一部調査役を経て現職。専門は開発計画、参加型プロジェクト、国際協力の方法、プロジェクト計画・評価論、制度開発論
徳永達己[トクナガタツミ]
拓殖大学国際学部教授、博士(工学)。1961年、神奈川県生まれ。拓殖大学商学部貿易学科卒業、東京海洋大学大学院商船学研究科修了。青年海外協力隊、(社)国際開発技術協会、エイト日本技術開発(株)、拓殖大学大学院国際協力学研究科を経て現職。専門は都市計画、交通計画などのインフラストラクチャー(社会基盤)開発およびプロジェクトマネジメント(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。