内容説明
博学にして決断と行動の人、玄白。対ロシア海防策、社会経済、学者仲間や世人に対する鋭い風刺、風俗批判、自慢話、独白など縦横無尽に論評。
目次
1 杉田玄白評論(鶴亀の夢(学者仲間や世人に対する鋭い風刺)
玉味噌(玄白晩年の自慢話)
野叟独語(対ロシアを意識した海防策)
犬解嘲(医者の社会的立ち位置を示した評論)
蠏穴談(社会経済・社会風俗批判)
耄耋独語(玄白老境の日常))
2 解題
附録(杉田玄白と長崎屋―その、狙いと行動;杉田玄白と海外情報;河口家と杉田玄白;古稀の玄白、歩いて、歩いて)
著者等紹介
片桐一男[カタギリカズオ]
1934年(昭和9年)、新潟県に生まれる。1967年、法政大学大学院人文科学研究科日本史学専攻博士課程単位取得。文学博士。現在、青山学院大学文学部名誉教授。公益財団法人東洋文庫研究員。青山学院大学客員研究員。洋学史研究会会長。専攻は蘭学史・洋学史・日蘭文化交渉史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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