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“異郷”としての日本―東アジアの留学生がみた近代

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  • サイズ A5判/ページ数 501p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585221791
  • NDC分類 377.6
  • Cコード C3021

内容説明

近代化と帝国主義の波が押し寄せた東アジアにおける、交流と対立の歴史を探る。19世紀後半~20世紀前半にかけて、日本への留学経験を持つ24名を取り上げ、彼らの日本体験と、作家や画家、音楽家、出版人、活動家などとして活動したその後の生涯を概観。留学生たちの動向から、近代日本と東アジア諸地域の関係性を描く。

目次

1 東アジアの視野のなかで(近代日本と東アジアの留学生 一八七六~一九四五;座談会 近代化への憧憬と帝国主義への幻滅)
2 中国の視線が捉えた日本(明治・大正・昭和戦前期の中国からの留学生;周作人―異郷に古昔の面影を求めて ほか)
3 朝鮮半島の視線が捉えた日本(明治・大正・昭和戦前期の朝鮮半島からの留学生;李光洙―山崎俊夫という「異郷」 ほか)
4 台湾の視線が捉えた日本(明治・大正・昭和の台湾からの留学生;蔡培火―台湾・日本・東亜・中国 ほか)

著者等紹介

和田博文[ワダヒロフミ]
東京女子大学現代教養学部教授。専門は文化学・日本近代文学。主な著書に『シベリア鉄道紀行史―アジアとヨーロッパを結ぶ旅』(筑摩選書、2013年、交通図書賞)などがある

徐静波[ジョセイハ]
中国復旦大学日本研究センター教授。専門は中日文化関係、中日文化の比較研究

兪在真[ユジェジン]
高麗大学校日語日文学科副教授。専門は日本近現代文学

横路啓子[ヨコジケイコ]
輔仁大学日本語文学科教授。専門は台湾文学、日台比較文化、翻訳理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

20
明治・大正・昭和の戦前期に中国・韓国・台湾から日本に留学した東アジアの留学生が日本の近代をどのように見ていたのかを、個々人の日本体験などを追いながら照射する。小説家、詩人、劇作家、翻訳家、美術家、音楽家、政治家、革命家など幅広い人々が対象となっている。とりわけ文化的な創作活動に従事した人々の作品に触れながら、大日本帝国の膨張・拡大を前に、異郷である日本での留学生たちの体験が、どのように作品に映し出されていったのかを掘り下げた論考が多くを占めている。文芸評論としての趣きが強いとの印象。2018/12/04

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