内容説明
近代化と帝国主義の波が押し寄せた東アジアにおける、交流と対立の歴史を探る。19世紀後半~20世紀前半にかけて、日本への留学経験を持つ24名を取り上げ、彼らの日本体験と、作家や画家、音楽家、出版人、活動家などとして活動したその後の生涯を概観。留学生たちの動向から、近代日本と東アジア諸地域の関係性を描く。
目次
1 東アジアの視野のなかで(近代日本と東アジアの留学生 一八七六~一九四五;座談会 近代化への憧憬と帝国主義への幻滅)
2 中国の視線が捉えた日本(明治・大正・昭和戦前期の中国からの留学生;周作人―異郷に古昔の面影を求めて ほか)
3 朝鮮半島の視線が捉えた日本(明治・大正・昭和戦前期の朝鮮半島からの留学生;李光洙―山崎俊夫という「異郷」 ほか)
4 台湾の視線が捉えた日本(明治・大正・昭和の台湾からの留学生;蔡培火―台湾・日本・東亜・中国 ほか)
著者等紹介
和田博文[ワダヒロフミ]
東京女子大学現代教養学部教授。専門は文化学・日本近代文学。主な著書に『シベリア鉄道紀行史―アジアとヨーロッパを結ぶ旅』(筑摩選書、2013年、交通図書賞)などがある
徐静波[ジョセイハ]
中国復旦大学日本研究センター教授。専門は中日文化関係、中日文化の比較研究
兪在真[ユジェジン]
高麗大学校日語日文学科副教授。専門は日本近現代文学
横路啓子[ヨコジケイコ]
輔仁大学日本語文学科教授。専門は台湾文学、日台比較文化、翻訳理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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