内容説明
近年、研究が飛躍的に進展し、その歴史的重要性が注目されるアジアにおける国際関係。日中のみならずアジア諸地域にまたがり、外交、貿易、宗教、文化交流など、さまざまな視角・論点へと波及する「遣明船」をキーワードに、14~16世紀の歴史の実態を炙り出す。日本史・東洋史のみならず、文学・美術史・考古学などの専門家総勢35名を執筆者に迎え、現在における研究の到達点を示す待望の入門書。
目次
第1部 通史と研究史
第2部 遣明船に乗った人々
第3部 遣明使節の旅
第4部 遣明使節の異文化接触
第5部 彼我を行き交うモノ
第6部 外交文書と儀礼の世界
著者等紹介
村井章介[ムライショウスケ]
立正大学文学部教授。専門は東アジア文化交流史
橋本雄[ハシモトユウ]
北海道大学大学院文学研究科准教授。専門は中世日本国際関係史
伊藤幸司[イトウコウジ]
九州大学大学院比較社会文化研究院准教授。専門は日本中世史・東アジア交流史
須田牧子[スダマキコ]
東京大学史料編纂所助教。専門は日本中世対外関係史
関周一[セキシュウイチ]
宮崎大学教育文化学部准教授。専門は日本中世史(対外関係史)・海域アジア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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四不人
1
幅広い側面を押さえ、リファレンスも充実している。各項目はもう少し詳しく、と思わなくもないが、それはまあリファレンスを引けばいいか。遣明船の何かを研究する為のガイドとして活用したい。2021/10/30
tnk
1
遣明船に関する人・モノ・儀礼などを論じ、網羅性を極めた力作。現在の研究状況を広範に確認できる良書だが、個々の記述はどうしても浅い。 また遣明船以後の日明関係、北方や西方の対明関係との比較などは記述が薄く、「遣明船」というテーマに狭さを感じなくもない。2019/09/06
星河堂
0
必携2020/10/03