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東インド会社とアジアの海賊

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784585220985
  • NDC分類 220
  • Cコード C0022

内容説明

誰が海賊だったのか?海賊の多様性を歴史から読み解く。17世紀初頭にヨーロッパで誕生した東インド会社とその海上覇権の確立にあたって大きな障壁となった現地の海賊たち。両者は善と悪という単純な図式では表せない関係にあった。東インド会社もまた海賊であった―。東インド会社と海賊の攻防と、活動の実態を明らかにする。

目次

序論 アラビア海から東シナ海までの船旅
総論 東インド会社という海賊とアジアの人々
第1部 西南アジア海域(ジョアスミー海賊とは誰か?―幻想と現実の交錯)
第2部 東南アジア海域(貿易と暴力―マレー海域の海賊とオランダ人、一七八〇~一八二〇年;ヨーロッパ人の植民地支配と東南アジアの海賊)
第3部 東アジア海域(海商と海賊のあいだ―徽州海商と後期倭寇;中国沿岸の商業と海賊行為―一六二〇~一六四〇年;屏風に描かれたオランダ東インド会社の活動;『中国海賊』イメージの系譜;清朝に“雇われた”イギリス海軍―十九世紀中葉、華南沿海の海賊問題)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

2
欧州各国の東インド会社とアジア各地の海賊について、エリアごとに筆者を変えて記述した本。面白かったのは海賊とは主観的な見方だということ。インド洋やマレー沖の海賊は政争に敗れた王侯貴族が中心となって活動し、支配地域では住民から評価されている。倭寇は東アジアの多国籍武装集団だが、国家間での貿易が進展しない時に密貿易を行い東アジア貿易を賑わせる優秀な商人でもある。一方で東インド会社も商品がなければ欧州で対立している他国や中国商人から商品を奪う海賊的な一面もあった。海賊は海で盗賊をしているだけではないということか。2020/02/01

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