内容説明
仏教は、いつ、だれが、どのように伝えたか。その謎解きの旅は、奈良斑鳩の法隆寺の至宝、百済観音と救世観音像という二体の高名な観音菩薩像から始まった。仏教伝来の源流は、天竺と日本を結ぶ二つの宗教・政治思想の大きな流れに行き着く。探求の道は、仏教発祥の地である天竺に留まらず、さらに遠く古代メソポタミア文明やヨーロッパの深層文化にまで続いてゆくのである。
目次
プロローグ 遥かなる仏教伝来の道
第1章 百済観音像と宝志和尚
第2章 救世観音像と達磨大師
第3章 飛鳥時代の実像―飛鳥文化の源流を求めて
第4章 天皇家と宝志―なぜ宝志伝説は神道化したのか
第5章 仏教伝来の謎を語る『竹取物語』
第6章 『聖書』の世界―洗礼者ヨハネとイエス・キリスト
第7章 東洋と西洋をむすぶ仏教発祥の地
エピローグ 始まったばかりの人類文明史探求の旅
著者等紹介
倉西裕子[クラニシユウコ]
昭和38年(1963)、東京都生まれ。昭和61年(1986)日本女子大学文学部史学科卒業(中世英国史専攻)。日本赤十字社国際部を平成8年(1996)に退社後、日本史の研究に入る。専門領域は日本書紀紀年法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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