内容説明
鎌倉仏教に異彩を放つ僧・明恵の精神世界を探る基礎資料。中世の歴史・信仰・美術・言語、ひいては広く日本文化を解明するための画期的成果。高山寺以外の各所に分散所蔵されており、全体を見渡しての研究が困難であった明恵上人の山外本「夢記」をはじめて網羅的に収集。それらの影印・解題・目録及び夢記一点ごとの翻刻・訓読・現代語訳・考察を収載した、明恵上人夢記研究における画期的な基礎文献。
目次
１ 影印
２ 解題
３ 目録
４ 訳注
５ 資料
著者等紹介
奥田勲［オクダイサオ］
聖心女子大学名誉教授。専門は日本中世文学
平野多恵［ヒラノタエ］
成蹊大学文学部准教授。専門は日本中世文学
前川健一［マエガワケンイチ］
公益財団法人東洋哲学研究所研究員。専門は仏教学・生命倫理学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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小竹
1
その生涯のおよそ3分の1、約40年という長い期間にみた夢を記し続けた明恵上人。いつしか散逸していったその夢の記録「夢記」を、山外本を含め丁寧に拾い集め解説したのが本書。800年を隔てた夢の記憶はその自在な内容で、時に幻想小説の断簡のように読む人を惑わす。翻刻／読み下し文／現代語訳、また仏教用語を中心とした語釈付。2018/01/11
