内容説明
“アメリカ人”という人種や民族はない、アメリカ合衆国は多人種・多民族で構成されていると言われているが、では、国民は何に拠り所、つまり、アイデンティティを求めているのだろうか。アメリカでは法的に“政教分離”(宗教の自由)が保障されていて、国家が維持する“公認宗教”はないと言われているが、では、大統領が就任式に聖書に手を置いて宣誓するのはなぜだろうか。これらアメリカ宗教に関する問題の答えが直接的、間接的に、すべて本書のなかにある。
目次
諸教派の到着
苦悩の増大
大覚醒運動
宗教と革命
重大な転機
ニュー・フロンティア
救いのための信仰復興運動(リバイバリズム)
紛争と新しい教派の出現
魂の再生
教派の源泉
奴隷制と分裂
戦争と再建
生き生きとした感情のほとばしり
信仰をめぐる戦い
社会正義
戦争と陽気な二〇年代
大恐慌、戦争、そして余波
新たな課題
著者等紹介
ブラウァー,J.C.[ブラウァー,J.C.][Brauer,Jerald C.]
1921年米国フォン・デュ・ラック生まれ。カーセッジ・カレッジ、ノースウェスタン・ルーサー神学校、シカゴ大学に学び、シカゴ大学よりPh.D.を取得。ニューヨークのユニオン神学校、シカゴ大学、フランクフルト大学、東京大学、国学院大学などで教会史、キリスト教思想史を教える。1999年没
野村文子[ノムラフミコ]
1968年津田塾大学学芸学部英文科卒業。東京大学大学院人文科学研究科宗教学宗教史学修士・同博士課程修了。現在、川村学園女子大学人間文化学部観光文化学科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。