内容説明
本書は研究編と二冊の影印編からなり、特に影印編には伝存を確認した春信絵本の全図様をほぼ原寸大で掲載した。国内外を駆け回り集めた資料を基に構成した、足掛け十余年にわたる研究成果を盛り込んだものであり、中には近年確認されていなかった作例も一部掲載することができた。
目次
研究編(春信絵本の概要;春信墨摺絵本の特質;春信彩色摺絵本と『絵本青楼美人合』 ほか)
影印編1(『絵本青楼美人合』明和七年刊(国立国会図書館本)
『絵本春の錦』明和八年刊(大英博物館本)
『絵本古金〓』宝暦十三年刊(国立国会図書館本) ほか)
影印編2(『絵本千代松』明和四年刊(千葉市美術館本)
『絵本童の的』明和四年刊(東北大学附属図書館狩野文庫本)
『絵本武勇錦の袂』明和四年刊(西尾市岩瀬文庫本) ほか)
著者等紹介
藤沢紫[フジサワムラサキ]
1967年東京生まれ。学習院にて一貫教育を受け、日本学術振興会特別研究員を経て、1996年に学習院大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士後期課程単位取得。1999年に博士学位取得(文学博士)。現在、東洋大学・学習院大学・武蔵野美術大学・杉野服飾大学・中央大学・国学院大学の非常勤講師をつとめる。国際浮世絵学会会員(編集委員・国際委員兼務)。専門は日本美術史。特に浮世絵を中心とする江戸時代の絵画と文学・文化について
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