内容説明
華麗にして哀切極まりない『近松心中物語』の作者、戦後劇壇の異才秋元松代の人と作品についての、初の総合的探求の書。
目次
第1部 秋元松代評伝抄(若い日の孤絶;三好十郎との邂逅と訣別;秋元戯曲成熟への道;秋元戯曲の成熟;秋元松代と劇団;秋元松代と芸術家たち;晩年の秋元松代)
第2部 秋元松代の作品世界(秋元松代の初期戯曲のスタンス―『軽塵』から『山ほととぎすほしいまま』迄;「日本人とは何か」の問い―『村岡伊平治伝』と『マニラ瑞穂館』;他ジャンルへの参加―ラジオドラマとテレビドラマ;「民俗」の深みと現代―『常陸坊海尊』から『七人みさき』迄;商業演劇への進出―『近松心中物語』から『南北恋物語』迄)
著者等紹介
相馬庸郎[ソウマツネオ]
1926新潟県中条町生まれ。1961東京都立大学大学院博士課程修了。1962~1967東京都立大学付属高等学校教諭。1967~1975神戸大学教育学部助教授。1975~1987神戸大学文学部教授。日本文学協会、日本近代文学会、昭和文学会、会員。主要著書に『深沢七郎―この面妖なる魅力』(勉誠出版、2000、「やまなし文学賞」(研究評論部門)受賞)など
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