内容説明
いくつかの中国古典文学と漢字の表現性の問題を異常心理学、精神病理学の視点から考察。
目次
第1部 中国古典の精神病理学(「紅楼夢」の二大ヒロイン、黛玉と宝釵―その心理的分析;水と草―「紅樓夢」のヒロインの雅号について;紅楼夢の家族心理学;李〓(いく)の病跡学的研究
「水滸伝」中の若干の詩詞について)
第2部 造語症について(漢字新作について(一)―漢字の相貌性と物神性について
漢字新作について(二)―漢字の多声的テクスト性について
漢字新作について(三)―漢字のクラテュロス性、「もの」性について
漢字新作について(四)―日夏耿之介の作品について
漢字新作について(五)―漢字とフィロバティズム、オクノフィリア、固有名)
著者等紹介
塚本嘉壽[ツカモトヨシヒサ]
1943年、東京に生まれる。京都大学教育学研究科博士課程中退。現在、埼玉大学教授(教養学部)。専攻は異常心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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