内容説明
旧制松山高校を舞台に、個性溢れる“自称天才”たちが躍動する、最高に愉快でどこか懐かしく、やがて哀しき青春の記。
著者等紹介
早坂暁［ハヤサカアキラ］
１９２９年、愛媛県松山市生まれ。作家。本名、富田祥資。日本大学芸術学部演劇科卒業後、業界紙編集長、出版事業に従事しながらテレビシナリオを書き始める。以後、小説、映画シナリオ、戯曲、舞台演出、ドキュメンタリー製作を手がける。新田次郎文学賞、講談社エッセイ賞、放送文化基金賞、芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章、芸術祭大賞、モンテカルロ国際テレビ祭脚本賞、放送文化賞ほか受賞多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ふう
7
嘘やろ、と思いながら検索、高校の友達、女相撲などなどみな実在する人物だと知り、この『坊っちゃん』、どこまで吹いてるのか不思議な世界が展開する。昔読んだ『青春の門』を思わせる時代の熱がここにもあった。2020/11/01
yamatoshiuruhashi
4
早坂暁の青春時代を語るというスタイルで編まれた短編集。実在人物も登場し、どこまでが本当のことでどこがフィクションなのかわからないお話ばかり。でも事の真偽よりも要は物語の秀逸さである。面白く本を閉じることが出来ない。この原作に比べると映画化作品は奇麗に纏められすぎた感もする。映画も素晴らしいが、文字でしか表せない世界もあることを実感。ずっと昔、文庫本を買いそびれその後再版されず読む機会を逸した。続編「東京パラダイス」を手に入れたが、益々本編を読めない悔しさが募るばかり。漸くコレクションで見つけて満足。2015/03/31
森乃あさ
2
様々な登場人物は、個性あふれ、楽しいエピソードとあいなり、面白い。海軍兵学校での体験、終戦を迎え、反骨精神をもち、まっしぐらな生き方をする作者。非常に人間くさく感じられた。 読者を決して退屈させない生い立ち記。2011/08/12
