ワニ文庫
神道はなぜ教えがないのか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784584393840
  • NDC分類 170
  • Cコード C0195

内容説明

古代から現代にいたるまで私たちの暮らしに深くかかわっている「神道」。だが私たち日本人は「神道」という宗教の本質を本当に理解しているといえるだろうか?本書では、開祖もいなければ、教義もない、そして救済もない「ない宗教」としての神道の本質を見定め、その展開を追う。日本人が神道とどのようにかかわってきたかを明らかにすることは、私たち日本人の基本的な世界観や人生観を考えることにつながっていくのである。

目次

「ない宗教」としての神道
もともとは神殿などなかった
岩と火 原初の信仰対象と閉じられた空間
日本の神道は創造神のない宗教である
神社建築はいつからあるのか
「ない宗教」神道と「ある宗教」仏教との共存
人を神として祀る神道
神道とイスラム教の意外な共通性
神主は、要らない
神道は変化のない宗教である
遷宮に見られる変化しないことの難しさ
救いのない宗教
「ない宗教」ゆえの自由
浄土としての神社空間
仏教からの脱却をめざした神道理論
神道は宗教にあらず
「ない宗教」から「ある宗教」への転換
「ない宗教」の戦後史と現在

著者等紹介

島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年東京生まれ。宗教学者、作家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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雲をみるひと

4
神道を成り立ちやしきたりなどのテーマ毎に紹介した本。個々のテーマは興味深いが、結局神道とはなんだったのかという点ではふわっとしてしまっている気がする。神道を宗教的に切ると掴み所がなくなることがよくわかる。2018/07/06

らくだ

3
「神仏習合」により仏教の影響を受けつつ独自の進化を遂げた土着信仰「神道」。イスラム教との共通点等、宗教としての普遍性も多少あるようです。2018/05/29

Hiroki Nishizumi

1
神道についての理解が深まった。開祖も宗祖も創造神も教義も救いもない。物理的にもなにもない。ないないづくしの宗教。世界宗教とは違う考え方。などなど2024/12/24

果てなき冒険たまこ

1
簡単な解説本かと思ったら結構神道の本質に迫る良書だった。十字軍や三十年戦争、みたいな宗教戦争が日本ではほとんどないのはなんでなんだろうと思ってたんだけど(仏教徒vs権力はあるけど)ベースに流れる宗教観が神道ならそりゃ争いにはならないよね。神仏混交が問題なく受け継がれた理由もよくわかるし明治期の政治的意図を含む廃仏毀釈までは穏やかな民族だったのも頷ける。無宗教がいけないなんてのは一神教側からの押し付けなんだから気にしないとは思ってるけど、なんだか確証を得た気がするよ。2024/07/19

山内 ダイスケ

1
神道は「ない宗教である」ことについて説明してます。 著者の著作は、両親や兄の葬儀を終えた後、「葬式は要らない」から数えて、何冊か読んできました。自分が無宗教であると思っているのに、葬式をしてしまう理由について、何度も考えさせられてきました。 今回も、内容は他の著作と被るのではあるが、神道と仏教の両立が日本では可能だった事実は、なんだかほっとしました。自分の感じる疑問は、少しづつですが、とけていく。。2016/10/07

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