内容説明
ひとりは職人髷。ひとりは役人髷。ひとりは芸人髷。碧い眼をした弔い師・彫辰、正義感あふれる新米同心・仏光寺左門、お人よしの噺家・山遊亭楽丸。猪牙船に揺られる大川で三人が釣り上げたのは、木場で働く川並の骸だった。楽丸の知り合いだという男。その指は紫色に変色していた。彫辰は思わず南蛮渡来の毒薬の名を呟いた…。何の因果か、はぐれ三人組が、世直しのおせっかいを焼く、痛快時代活劇シリーズ第1弾。
著者等紹介
石森史郎[イシモリフミオ]
1931年、北海道生まれ。日本大学藝術学部映画学科卒業。『夜霧よ今夜も有難う』『ああ、ひめゆりの塔』『同棲時代』『愛と誠』『約束』『旅の重さ』『泥だらけの純情』『銀河鉄道999』『青春デンデケデケデケ』などの映画脚本をはじめ、テレビ時代劇・舞台の脚本も多数執筆。また、小説も発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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