出版社内容情報
学歴に見合うポストや報酬が得られず不満を抱いたエリートたちが反エリートに転化するとき、社会は崩壊に向かう――。数理モデルを用いて歴史にパターンを見出す「歴史動力学」の第一人者が、様々な時代・地域の分析を通じて現代社会と民主主義の行方を占う!
内容説明
エリート“内”格差が深まり、増え続ける不満分子「カウンターエリート」たち…。数理モデルにより歴史の法則を導く「クリオダイナミクス(歴史動力学)」の旗手が予言する、民主主義の不穏な未来。『ガーディアン』紙年間ベストブック、『タイムズ』紙年間ベスト思想書ほか続々選出!
目次
第1部 権力のクリオダイナミクス(エリート、エリート過剰生産、危機への道;一歩下がって全体を見る―歴史の教訓)
第2部 不安定性の要因(「農民はいつも反乱を企てている」;革命部隊;支配階級;なぜアメリカは金権国家なのか?)
第3部 危機とその余波(国家の崩壊;近未来の歴史;富のポンプと民主主義の未来)
付録1 新しい歴史の科学
付録2 歴史のマクロスコープ
付録3 構造力学的アプローチ
著者等紹介
ターチン,ピーター[ターチン,ピーター] [Turchin,Peter]
1957年、ソ連生まれ。複雑系科学者。モスクワ大学の生物学部に入学後、物理学者である父親の亡命に伴ってアメリカに移住。ニューヨーク大学で生物学の学士号、デューク大学で動物学の博士号を取得。その後、歴史学に関心を移し、「クリオダイナミクス(歴史動力学)」を創始。複雑系のアプローチを人間社会に応用し、国家の形成と崩壊のサイクルを数学的にモデル化する研究に取り組んでいる。ウィーン複雑系科学研究所プロジェクトリーダー、オックスフォード大学研究員、コネチカット大学名誉教授
濱野大道[ハマノヒロミチ]
翻訳家。ロンドン大学・東洋アフリカ学院(SOAS)タイ語・韓国語学科卒業、同大学院タイ文学専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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