エリート過剰生産が国家を滅ぼす

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エリート過剰生産が国家を滅ぼす

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  • サイズ 46判/ページ数 416p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152103635
  • NDC分類 253.073
  • Cコード C0020

出版社内容情報

学歴に見合うポストや報酬が得られず不満を抱いたエリートたちが反エリートに転化するとき、社会は崩壊に向かう――。数理モデルを用いて歴史にパターンを見出す「歴史動力学」の第一人者が、様々な時代・地域の分析を通じて現代社会と民主主義の行方を占う!

内容説明

エリート“内”格差が深まり、増え続ける不満分子「カウンターエリート」たち…。数理モデルにより歴史の法則を導く「クリオダイナミクス(歴史動力学)」の旗手が予言する、民主主義の不穏な未来。『ガーディアン』紙年間ベストブック、『タイムズ』紙年間ベスト思想書ほか続々選出!

目次

第1部 権力のクリオダイナミクス(エリート、エリート過剰生産、危機への道;一歩下がって全体を見る―歴史の教訓)
第2部 不安定性の要因(「農民はいつも反乱を企てている」;革命部隊;支配階級;なぜアメリカは金権国家なのか?)
第3部 危機とその余波(国家の崩壊;近未来の歴史;富のポンプと民主主義の未来)
付録1 新しい歴史の科学
付録2 歴史のマクロスコープ
付録3 構造力学的アプローチ

著者等紹介

ターチン,ピーター[ターチン,ピーター] [Turchin,Peter]
1957年、ソ連生まれ。複雑系科学者。モスクワ大学の生物学部に入学後、物理学者である父親の亡命に伴ってアメリカに移住。ニューヨーク大学で生物学の学士号、デューク大学で動物学の博士号を取得。その後、歴史学に関心を移し、「クリオダイナミクス(歴史動力学)」を創始。複雑系のアプローチを人間社会に応用し、国家の形成と崩壊のサイクルを数学的にモデル化する研究に取り組んでいる。ウィーン複雑系科学研究所プロジェクトリーダー、オックスフォード大学研究員、コネチカット大学名誉教授

濱野大道[ハマノヒロミチ]
翻訳家。ロンドン大学・東洋アフリカ学院(SOAS)タイ語・韓国語学科卒業、同大学院タイ文学専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

136
粛清が繰り返されエリート階級が固定しなかったスターリン時代は、国家の新陳代謝が保たれたと旧ソ連出身の著者は見る。しかし粛清がなくなり支配階級が固定すると、急速に体制が老いてソ連崩壊という死を迎えた。現在のアメリカも市場原理と能力主義を唱えて富を独占するエリートと貧困化した大衆に二分され、エリート層に加わろうと望む若者が過剰生産される。しかしポストは大して増えず、敗れた脱落エリートが現状の制度や秩序破壊を望み急進化して断絶を加速するのだ。「アメリカは絶望したからこそトランプを選んだ」理由が明快に説明される。2025/04/08

りょうみや

31
歴史をデータ分析でモデル化する歴史動力学を創始したという著者。過去に崩壊した国家の共通点をあぶり出している。エリート達上位層と庶民との格差が広がることだけでなく、そのエリートが増えすぎてエリート間での争いが起こることが革命に繋がるという視点が新しい。骨のある内容だった。歴史もこのように理系化していくのだろうか。アメリカが中心でロシア、中国、欧州は取り上げられているが、今の日本はこの基準でどのような状態なのか知りたい。2025/02/01

naka

22
世の中の二極化が極端になることが、革命や内戦、滅亡につながるというのが著者の考えです。上位のエリートの中では競争が激化し、そこから落ちこぼれた人が下の階層の不満を持った人たちとつながることによって、国が滅びたり革命が起きたりするといった流れを説明しています。 面白いのが、今のアメリカやロシア、ウクライナ、中国についてなども、こうした考えに沿って分析がされているのが興味深いです。 2025/01/14

harumi

14
『複雑な人間社会をうまく機能させるには、統治者、行政官などのエリートを、全員の利益のために行動するように抑制することだ』。やはり選挙に行く、投票する、ということが肝心要なのだということがよくわかりました。紀元前から現代まで、ヨーロッパアジアアメリカと縦横無尽に国家の盛衰を持論で解説しているのでとても面白く読めました。2025/02/23

4492tkmt

10
大学が多すぎて、学士、修士、博士など学歴の価値低下の状況だから、大学減らせば、高卒・専卒の労働人口が増えるし、早めに就職すれば所得も増え、少子化にも効果があるんじゃないかという問題意識があったので、タイトルに魅かれて購入。ただ、「大衆の貧困化」も、もう一つ、国家の衰退を引き起こすキーワードとして挙げられているので、これだけの邦題はミスリードな気もする。なお、数理モデルを使ったクリオダイナミクスの本でも、表も数式も一つも出てこない。一般向けとはいえ、逆にわかりずらいというか、説得力がなくなっている気がする。2025/01/26

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