アメリカに喧嘩を売る国―フィリピン大統領ロドリゴ・ドゥテルテの政治手腕

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784584137697
  • NDC分類 312.248
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ドゥテルテ外交こそ、いま日本が見習うべき政治姿勢である。「暴言大統領」フィリピン大統領・ロドリゴ・ドゥテルテを分析した一冊。

内容説明

「トランプ時代」の日本の道標。知られざるフィリピン苦悩の500年から、大国アメリカに物言う大統領の誕生まで。激動の東アジア情勢を左右する国の、歴史と展望をダイナミックに描く―日本人のためのフィリピン入門書!

目次

第1章 西欧から嫌われ、国民から愛される大統領(ドゥテルテの「暴言」を読み解く;ドゥテルテとトランプの違い1―民主的正当性の有無 ほか)
第2章 フィリピンに現れた救世主―ロドリゴ・ドゥテルテの自宅を訪ねて(ドゥテルテの故郷「ダバオ」;“世紀末感”漂う街「マニラ」 ほか)
第3章 フィリピン苦難の500年史―スペイン・アメリカ、そして日本(欠落した中世;スペイン時代の終わりと米西戦争 ほか)
第4章 なぜフィリピンは親日国になったのか―フィリピンの戦後史(フィリピンからの米軍撤退;クラークフィールドの夢の跡 ほか)

著者等紹介

古谷経衡[フルヤツネヒラ]
文筆家、著述家。1982年北海道札幌市生まれ。立命館大学文学部史学科(日本史学)卒。一般財団法人日本ペンクラブ正会員。特定非営利活動法人江東映像文化振興事業団理事長。政治から猫まで、幅広い視座で執筆活動を展開する。TOKYO FMやRKBラジオなどで番組コメンテーターを務めるほか、テレビ出演等多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hk

10
2017年7月にフィリピン大統領の座を射止めたロドリゴ・ドゥテルテ。ドゥテルテはその過激な発言なかんずく反米的な物言いでポピュリストの烙印を押されがちだ。だがドゥテルテは内政において比国民が待ち望んだ政策を掲げている。その典型的な政策が麻薬撲滅運動であり汚職根絶運動そして犯罪摘発強化キャンペーンだ。アメリカが戦前戦後を通じてフィリピンに植え込んだ麻薬が蔓延し袖の下が飛び交って犯罪がカネでもみ消される社会。そういったアメリカ植民地の残滓が強く残る社会からの脱却を比国民が望みそこにドゥテルテが登場したのだ。2017/03/09

Humbaba

9
自分たちがどのような国になろうとしているのか。それを決める権利はその国にだけある。いくら他の国が非難をしようとも、その避難が正しいとは限らない。絶対的に正しいことなどほとんどないため、一部を非難するだけではなくて全体としてどのような方向に進んでいるかを検証することが重要となる。2017/04/26

nori

4
Many mistakes such as パサイ for Visaya. Text such as likely copy & paste from others seem OK but many misunderstandings in his own. Author knows nothing about Philippines. Even if conclusion is right, this writing makes innocent readers drive wrong way.2017/04/15

荒川ながれ

1
最近フィリピン人との英会話レッスンを受けているので、フィリピン政治と社会について知ろうと思い読んだ。ドゥテルテ大統領はダバオ市長時代から頭角を現して、今ではダバオが彼のファミリーで牛耳られている。とにかく治安はよくなっているとのこと。そしてドゥテルテはフィリピンにはアメリカから距離を置いた。アメリカ軍基地は必要なかった。日本も参考になると思う。中国や北朝鮮から距離があるから可能だったのではとの面もある。あとはフィリピン近現代史がテキストのようであった。もう少しルポルタージュが読みたかった。2020/11/24

Naranja

1
副題は「フィリピン大統領ロドリゴ・ドゥテルテの政治手腕」となっているが、それについては前半のみ。その過激的な言動から「フィリピンのトランプ」と評されるが、実業家のトランプとダバオ市長を何年にも渡って務めたドゥテルテを一緒にしてはいけない。やり方に問題はあるかもしれないが、ドゥテルテのおかげでダバオは実際にクリーンな都市へと変貌した。ダバオ市政は正にドゥテルテ家が牛耳っている。後継者の娘や息子が権力欲に執着しないといいけど。2018/12/12

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