大間違いの太平洋戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784584135877
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0021

内容説明

世界最強の帝国陸海軍が負けるはずがなかった!真珠湾より先に攻める場所があった!!対英関係がわからなければ、戦前の日本は理解できない!!「強い」アメリカに「弱い」日本が挑んだという歴史観は的外れ!日本はソ連と中国、そしてイギリスの片手間にアメリカと戦い始めた!英霊たちを死に追いやった、真の敵を弾劾する!!“太平洋戦争への道”史観を全否定!!

目次

第1章 大日本帝国にケンカを売れる国はなかった!
第2章 日英同盟廃棄が世界を危機に落とし込んだ
第3章 バカが招いた外交敗北―満洲事変から国連脱退
第4章 第二次世界大戦の実像―支那事変からミュンヘン会談
第5章 日本が実体化させた「英米一体」
第6章 日英戦争としての大東亜戦争

著者等紹介

倉山満[クラヤマミツル]
1973年、香川県生まれ。憲政史研究家。1996年、中央大学文学部史学科国史学専攻卒業後、同大学院博士前期課程を修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、同大学で日本国憲法を教え、現在に至る。2012年、希望日本研究所所長を務める。現在、ブログ「倉山満の砦」やコンテンツ配信サービス「倉山塾」で積極的に言論活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ネコ虎

29
細かい記述はないがそれだけに倉山氏の主張が良く理解できる。講演を聞いているようで面白い。(口述筆記の本だからか)中身はいつものように定説の偏りを倉山視点から次々と正していく。なるほどと感心しきり。当時の政治家、官僚はアホばかり(近衛文麿、山本五十六、内田康哉、馬場鍈一等)。しっかりした人(高橋是清、石井菊次郎、松岡洋祐、梅津美治郎)は排除される。米と戦う必要はなかった。石油がなければオランダ(インドネシア)を攻めればかった。英と協調すればよかったと。これまでと見え方が全く違ってくる「太平洋戦争」だ。2020/01/26

TheWho

22
近現代史評論家の著者が、大東亜戦争の趨勢を断罪する一冊。大東亜戰爭は、日英同盟破棄が遠因であり、日英融政策と米国からのハルノートは無視し、石油確保は蘭領インドシナを攻略、そして満州固持のみで支那戦線不拡大路線でソ連牽制策を持って日米戰爭は回避できたと著者は云う。それに伴う戦前の政界、官僚、そして軍部の無能ぶりを時系列で詳細に語っている。本者は、渡部昇一や小室直樹の論を下敷きにしていると思われるが、戦前に日英融和政策が可能であったと云う論には驚愕で、真偽はともかく大東和戦争を解釈するには興味深い一冊です。2016/04/22

磁石

20
バカと狂人が踊る太平洋戦争。「大国」アメリカとの戦いではなく、日英の関係がこじれにこじれたことによって発生してしまった世界大戦。当時の大日本帝国と帝国陸海軍は、東アジアと太平洋の覇者であり誰も勝てず誰も一人では手出ししたくない相手だった。現場の力が異常に強く、どんな無理難題であろうとこなしてしまう。鬼のように強い。それなのに、上層部がアンポンタン過ぎた。マネージメント能力0の悲喜劇。負けるはずのない/わざと負けたとしたか言えないほどの戦い、太平洋戦争。……情けなさ過ぎて、笑うに笑えない。2015/12/02

0717

17
「日英同盟が守られていたら世界は平和だった。日英同盟を切る愚をアメリカ人に説得出来なかったことが悲劇」という日本、英国を基軸とした大戦史。ハルノートなんか無視して(青山さんもそう言っていたな)、インドネシアのオランダだけ攻めて石油を確保し、後はひたすら支那事変の解決に徹すればその後の展開は違っていただろう。2015/11/06

katsusann

16
太平洋戦争という呼称自体が間違いというところが最初に出てくるのですが、かなり勉強になりました。太平洋戦争は1879-1884まで、チリがペルーとボリビアを相手に戦った戦争のこと。アメリカ人がパシフィック・ウォーと呼び始めたのがそもそもの間違いの始まり。戦時中の軍部、政府含めたその時々の状況について説明があるのですが、グダグダ感が見え、例えようもない気持ちがこみ上げてきた。戦場に散っていった英霊に申し訳ない思いと、自分自身の気持ちをあらたにする必要があると再認識した。正しい情報がないと正しい判断はできない。2019/07/25

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