内容説明
世の中は「快適」な商品が溢れている。この「心地よさ」はどうやって作り出されているのだろう?感性工学はユーザーの望む「楽しさ」「心地よさ」「面白さ」を商品やサービスという形にする最先端の研究である。聞く、見る、触れる、味わう、という私達の知っている感覚だけでなく、ワクワク感やドキドキ感、更には、懐かしさ、癒しまでも研究しそれがどこから生まれるのか?どうやったら形にできるのか?という夢のようなテーマに向き合っている。そして、最近、この成果から多くのヒット商品が誕生し、注目を集めている。
目次
1 なぜ、感性工学から売れる商品が生まれているのか?
2 では、そもそも感性とは何だろう?
TEST 感性を理解するために考えてみよう
3 感性を刺激するにはどうしたらいいのだろう?
4 感性価値商品は、感性マーケティングからアプローチする
5 感性コミュニケーションで流行らせる
6 感性を形にする7つの道具と3つの技術
Simulation 感性食堂を流行らせてみよう
7 感性工学の未来
著者等紹介
椎塚久雄[シイズカヒサオ]
工学院大学情報学部教授。工学博士。日本感性工学会会長。主な研究歴:回路構成論、グラフ理論、ペトリネット、システムシミュレーション、ファジィ理論、ソフトコンピューティング、感性科学、感性工学等に関する研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
7a
7
曰く説明できない部分が人にとって大事なもので、それがあるから商品を買うのだということ。心地良さであったり「なんか好き」という感覚であったり。非常に興味深いテーマなのだが、本書はマーケティングの浅い部分を浚ったような感じに纏まってしまっていて残念。ショッピングモールの店舗がカーブ状に並んでいたのには視覚的な意味がある(直線より目に入る情報量が多く、直線だと先の長さにウンザリするらしい)とか、柿の種のピーナッツ比率はまさに感性だったりと、企業の話は面白かった。2020/04/08
yyhhyy
2
感性の数値化や数式モデルが書いてある本ではなく、"何となく"とか"しっくりくる"という数値化できない要素が多い中で定量調査で見えた数値だけに頼ると誰にも刺さらないよ?という前段階のお話でした。感性工学学会なんてできたんですね2013/08/25
とっきー
0
1つ1つが読みやすく見開きでまとめられている点がよかった。 ただ、画像が粗いものが多く、脱字が多く、文字の校正もちゃんとされていないのではないかと思われる。感性とか言ってるのに、本に対するやる気が感じられない。2014/09/21
ジャスミン
0
人は感性で物を買うんだって事ね。2014/04/16
しょうちゃん堂
0
著者の椎塚先生が講義される放送大学の面接授業「感性メディア科学」を受講予定のため、参考書になっている本書を購読。正直、講義への関心が一気に失くなった。「感性工学」というより、安っぽい小手先のマーケティングテクニックの紹介本。 「しょうちゃん堂読書日記」2014年4月8日 http://plaza.rakuten.co.jp/show125/diary/201404080000/2014/04/08