出版社内容情報
大好評「地名の由来を歩く」シリーズ第7弾!今回の舞台は古代史に彩られた「彩の国」埼玉県。蕨市や鴻巣市などの地名の由来から、渋沢栄一、塙保己一といった偉人の生地、加須、嵐山などの埼玉県の難読地名検定まで、埼玉県民必読の一冊!
内容説明
全国5位730万人もの人が住む埼玉の魅力が地名でわかる!!古代史・街道筋の謎を解く!
目次
第1章 古代史に彩られた「彩の国」埼玉(武蔵国の中心は「埼玉」だった!;秩父に「和銅」の痕跡をたどる ほか)
第2章 現代都市 地名の由来を探る(川口市―キューポラのある街と鳩ヶ谷;蕨市―藁の火を焚いた伝説から ほか)
第3章 埼玉の生んだ偉人の生地を訪ねる(塙保己一―ヘレン・ケラーはなぜ知っていたか;渋沢栄一―「論語と算盤」の思想 ほか)
第4章 「埼玉県難読地名」検定(埼玉;嵐山 ほか)
著者等紹介
谷川彰英[タニカワアキヒデ]
1945年長野県松本市生まれ。ノンフィクション作家。東京教育大学(現筑波大学)卒、同大学院博士課程修了。柳田国男研究で博士の学位(筑波大学)を取得。筑波大学教授、理事・副学長を歴任するも、退職と同時にノンフィクション作家に転身し、第二の人生を歩む。文献を丹念にひもとき、実際に現地を取材する手法に定評がある。テレビ・ラジオなどでも活躍。日本地名研究所前所長。筑波大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
禿童子
33
埼玉の地名は聞いても漢字がわからない、漢字を見ても読めないことが多いので、難読地名の本を求めていた。どちらかと言えば「地名の由来を歩く」というように、主だった市町村を実際に訪れて景色・風物・歴史を紹介しながら、地名の由来(説)に触れるという構成で、埼玉の偉人4人を紹介するコーナーは勉強になった。Googleマップで紹介されている場所を探してみるのも一興。本書で紹介されていない地名でも難読地名が多い。加須市の中種足はさてどう読むのでしょう?2023/02/15
LUNE MER
15
埼玉県に引っ越してきて十数年程度のにわか埼玉県民ではあるが、自分の住む土地に対する関心はそぉとぉ高い。近所を散歩していても多くの人が見過ごしてしまいそうな道端にあるお地蔵様や馬頭観音の石碑などをいちいちチェックしては、かつてこの辺りはどのような場所であったろうか、などと物思いに耽ってしまう輩なのでね。そんなわけで本書は非常に面白く刺激的。史跡が失われていくのはとにかく悲しい。2020/09/21
shamrock
8
埼玉の印象的な地名の考証とガイド本といった風情。埼玉出身者として楽しめた。2017/11/06
澄
8
【立読】埼玉は昔の埼玉郡から来たもので、それは行田の「さきたま」が由来。忍城もあり、現在の行田市が埼玉の中心だった!? 蕨市は藁の火とか、、、 巻末の地名の読み方クイズは知っているようで知らない地名もあり、読み方を再認識した。2017/09/24
大先生
6
【奈良時代まで武蔵国の中心は「埼玉」だった。有名な金錯銘鉄剣が発見された稲荷山古墳などを含む古墳群は行田市にあるし、武蔵国の一宮(一番格式の高い神社)も大宮の氷川神社。塙保己一(ヘレン・ケラーも尊敬していた盲目の学者)、渋沢栄一(次の一万円札になる人)、荻野吟子(女医第一号)の出身地も埼玉。そもそも「埼玉」は「サキタマ(前玉)」が転じたものであり、「幸御魂」(人に幸福を与える神の霊魂)を意味していた。】埼玉全くダサくない(笑)ところで、埼玉県も難読地名が多いそうです。北海道ほどではないような気はしますが。2023/07/20