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北朝鮮はなぜ潰れないのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584121573
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C0295

内容説明

小さな半島国家は、自身が生き抜くために、周辺の大国を巻き込み、大国同士を互いに対立させる手法を使う。この半島国家の国際政治学がわかれば、北朝鮮の行動パターンを予測することは難しくない。半島国家の目標は生き残りであり、「自爆」ではない。だから、半島国家は「暴発」しない。「経済制裁をして追い詰めれば暴発する」は大ウソである。あらゆる詐欺とウソが横行する北朝鮮問題という領域に、圧倒的情報力と迫真のジャーナリズム魂で、日本のために唯一の道しるべを示す。

目次

はじめに 北朝鮮を等身大で考える
第1章 なぜクーデターは起きないのか
第2章 後継者問題と影武者金正日
第3章 北朝鮮はなぜ崩壊しなかったのか
第4章 なぜ拉致問題は解決しないのか
第5章 北朝鮮は暴発しない
終章 日本的オリエンタリズムの克服を

著者等紹介

重村智計[シゲムラトシミツ]
1945年、中国に生まれる。鹿児島県沖永良部島出身。早稲田大学卒業。シェル石油勤務を経て、1971年、毎日新聞社に入社、1979年から85年までソウル特派員。北朝鮮に迎合的だった日本の朝鮮半島報道の流れを変える。1989年から94年ワシントン特派員時代には、米朝交渉で数々の国際的なスクープを報じる。この間、高麗大学大学院、スタンフォード大学へ留学。帰国後、毎日新聞論説委員、拓殖大学教授などを歴任。早稲田大学国際教養学部教授。日本ニュース時事能力検定協会理事、東京財団評議員。テレビのコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

11
著者は北朝鮮の専門家としてメディアでもしばしば取り上げられるが、北朝鮮が暴発することはまずありえないことが石油備蓄量でわかるとの主張に目をみはる思いがした。2010/12/07

晴れ女のMoeco

6
北朝鮮の経済状況を鑑みれば、過大評価する必要はない。現時点では、中国と韓国が崩壊を望んでいない。これは他の著書でも繰り返し触れているけれど、拉致問題について重村先生が言及するのがやや珍しかった。「死亡とした人は返せない」って発言があったとか…え、死亡とされた拉致被害者も生きているってことだよね??!向こうが出してきた遺骨の話もいい加減すぎるし。自民党の北朝鮮利権の話もひどい。最終章は一ジャーナリストとしてって感じだった。真実を追求するる姿勢とか、差別感情をなくしていきたいって姿勢など、本当に尊敬です。2013/05/12

しょうたろう

2
韓国が統一を望んでないのはその通りだと思うな。経済負担が重過ぎる。2012/03/09

Honesty

2
北朝鮮問題を北朝鮮一国で考えるのは永遠に北朝鮮を理解できないことがよくわかった。半島国家として、歴史的に超大国である中国を隣国に持っており、いかに生き抜いてきたのかを説明しながら、北朝鮮の行動パターンを解説している。北朝鮮は石油を持たないから戦争もできないし暴発もしない。生き残るために韓国と中国、アメリカや日本までも利用する。北朝鮮から発信される情報が大多数真実ではないことから、この本の情報も推測の域を出ないものもあるが、等身大の北朝鮮を知るにはちょうどよい本だと思う。2010/10/22

なーちゃま

1
2時間ほどで読了。北朝鮮が隣国としているから利益を得ている中国(自分より劣っている国があることで中国国内でのフラストレーションをガス抜きさせる)、統一しても北の責任を取りたくない(取れない)韓国。(ドイツが統一された時、西ドイツが東ドイツのために払った犠牲のように)石油がないからWW2時の日本のようには暴発できない北朝鮮。拉致問題で小泉首相が拉致の一側面だけを見てしまったことでどう失敗してしまったか、など。金正恩が後継者になる前に出された本だから若干情報が古い。2019/05/16

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