ベスト新書
禅と武士道―柳生宗矩から山岡鉄舟まで

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 243p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584120705
  • NDC分類 156
  • Cコード C0212

内容説明

かつて宮本武蔵や柳生宗矩などの名だたる剣豪たちは、その奥義をきわめていく過程で仏教の禅が説く「無」の思想に大きく傾斜していった。“切り結ぶ刃の下ぞ地獄なる身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ―”「無」に帰一する禅と武士道の関わりを、剣の道に生きた人たち、また「剣禅一如」のこころを説いた沢庵、白隠など禅の高僧たちの「人」と「剣」「禅」とをとおして明らかにする。

目次

第1章 「捨て身」と「相討ち」―禅の心・武士道の魂
第2章 「平常心」と勇気―柳生宗矩
第3章 「空」と「名誉」―宮本武蔵
第4章 「仏」と「武」―沢庵・正三・盤珪
第5章 「直心」と誠実―勝海舟
第6章 「無我」と自信―山岡鉄舟
第7章 「剣禅一如」の群像

著者等紹介

渡辺誠[ワタナベマコト]
1945年、台湾・高雄生まれ。九州大学法学部中退。週刊誌記者を経て、文筆業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

米川青馬

3
読了。タイトル通り「剣禅一如」をテーマに、柳生宗矩から常朝、武蔵、沢庵、正三、盤珪、海舟、鉄舟、白隠までをざっとなでている本。意外に類書がないので重宝。「捨て身の勇気」「静もる勇気」「無心の自己」「心の自由」「岩尾の身」「慈武一如」「不生の仏心」「施無畏」…。各人の使う言葉は少しずつ違えど、ほとんど同じことを言っている。つまり、剣と禅とが切り離せないのが日本なのだ。鈴木大拙、西田幾多郎、清水博などからの引用や鉄舟と圓長のエピソードなど、少ない紙面に様々な情報を盛り込んで飽きさせないサービス精神に感謝。2012/03/22

G❗️襄

2
公家の加護のもと荘園経営に傾く天台宗に危機を感じた栄西は、天台宗の再興を思い、二度に渡り宋に留学し臨済禅を持ち帰った。しかし、新興宗教とされ弾圧をうける。栄西は武家側に近づくことになる。 公家と対立関係にあった幕府は、公家の平安仏教に対して栄西による臨済宗を武家仏教とした。禅との馴染みも良く、教養としても広まり、優れた禅僧達と武士達の修行の果て剣禅一如に到達する。 栄西が薬効として持ち帰った茶が宇治茶〜茶の湯と繋がってゆく。公家から武家へのシフトが日本文化を大きく開花させたとも言えよう。  備忘記として。2022/05/12

なつきネコ@本読む化け猫

1
刀と仏教は、深く繋がっていたのか。一芸を極めつくそうとし、ここまで行くか。なんと言うか。こう言った人々には頭が下がる。 武蔵から鉄舟、言い換えると江戸期を生きた剣士がどう生きたかって、ことなんだな。本当に少ない紙面でここまでまとめるのは大変だったと思う。しかし、詰め込みすぎたせいで、少し読みたりない気持ちが残った。 さらに著者が最初の掴みが年を感じさせてしまう。 無駄に英語を持ってきたり、最近の流行の侍物を持ってきたりと、そのあたりは内容のギャップはどうにかなと思う。2013/10/16

月照彦

1
一流一派をなすような剣の達人たちは、何らかの形で禅と関わっているようだ。九分九厘まで技量を鍛え、最後の一厘を禅をもって生死の境を超えた境地を体得して完成するような感じがした。2012/01/06

残心

0
柳生宗矩、宮本武蔵、沢庵、勝海舟、山岡鉄舟などを通して、禅と武士道のつながりの深さを解説。 しかし、ウンチク多くして内容深まらず、の感あり。 多くのエピソードを披露してくれるのは有難いが、もっと内容を絞った方が深みが出るように感じた。2015/10/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/459625
  • ご注意事項

最近チェックした商品