内容説明
80年代、7球団でスタートした日本のプロ野球。その時、巨人とともに加わったのが阪急だった。だが、老舗チームはその後、苦難の道を歩む。本書では、「灰色の勇者」とまで酷評されたチームがひたすら「光」に向かって挑み続けついに「最強の勇者」の称号を得るまでの道程を黄金期へ斬り込み役となった著者がひもとく。
目次
第1章 灰色払拭へ「西本道場」
第2章 花の44年組
第3章 黄金期へ3つの新兵器
第4章 出て来い!巨人
第5章 「走る伝統」の象徴「一、二番コンビ」
第6章 「空白の79分」で失ったもの
第7章 帰るホームが消えた
巻末付録 記録 阪急ブレーブス―53年の歴史
著者等紹介
福本豊[フクモトユタカ]
1947年(昭和22年)11月7日生まれ。大阪府出身。大鉄高校から松下電器を経て、ドラフト7位指名で69年阪急に入団。外野手。1年目から一軍に出場し、2年目には75盗塁で早くも盗塁王に。以後13年連続盗塁王となり、72年には106盗塁の世界新記録を達成。83年には938盗塁の世界記録を破り、84年前人未到の1000盗塁を記録。MVP1回(72年)、ベストナイン10回、ゴールデングラブ賞12回獲得。88年阪急消滅とともに現役引退し、オリックスのコーチ・二軍監督、阪神のコーチを務めた。2002年に野球殿堂入り(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うーさん
2
よかった!! 子どものごろ、阪急ブレーブス子ども会にはいっていました。 この本の内容の頃にドンピシャリ!! ホントにいい時代だったんだな、って改めて感じました。 子どものころ、福本選手に手紙を書いたら、サインを書いた年賀状が届いことを思い出しました。2020/06/26
鈴木貴博
2
福本氏の視線を通した阪急ブレーブス黄金時代から球団売却・自身の引退までの歴史。第三者視点の球団史や列伝にも触れてきたがそれとはまた違った見方感じ方があり、この本で初めてなるほどと思ったことも多く、面白く読む。2020/02/01
なりを
2
創立以来のオリックス党ですが、それより昔の私が知らないブレーブスが一番輝いていた時のお話。切り込み隊長だった世界の盗塁王の福本豊が書いたこともあり、当時の内部事情がよく解る一冊2017/10/16
ひでさな
1
子供のころ、阪急電車で母とニチイに買い物に行ってました。その時に福本選手のTシャツを着ていたら、球団の方に声をかけていただき、住所を教えたら、阪急の選手のサインの寄せ書き色紙が届きました。懐かしい思い出です。当時、阪急ブレーブスが強かったのがよくわかりました。2016/11/27
ゴラン
1
小さいときに西宮北口駅まで塾に通い、西宮球場にも遊びに行った者からすると、思い出いっぱいで涙が出てくる話である。 阪急ブレーブスはカッコ良かった!サムライのような職人気質の選手が沢山いた。そして、強かったが巨人にことごとく跳ね返され、そしてそれを乗り越える!だがその後、あの福本選手の引退とともに阪急ブレーブスという球団が消滅する。思い出すだけで胸いっぱいになる。 増山実さんの小説「勇者たちへの伝言 いつの日か来た道」と微妙に時期はずれるが、一緒に読むとさらに思いが深くなるだろう。2014/11/02




