内容説明
甲子園に18回出場し、準優勝2回。人を作り、新しい沖縄を作った。“高校野球で沖縄を変える”という信念のもと、壮絶に燃え尽きた栽弘義監督、怒濤の65年。
目次
第1章 背中の傷と差別
第2章 選手からの報復
第3章 狂気に満ちたスパルタ
第4章 女たらしの酒飲み教師
第5章 極貧からの快進撃―沖縄の星赤嶺賢勇
第6章 不可解なプロ入り、そして謹慎
第7章 荒くれ者の集まり―剛球・上原晃での夢
第8章 複雑な人間関係
第9章 準優勝の行く手には
第10章 悲劇の裏側―殉死・大野倫
著者等紹介
松永多佳倫[マツナガタカリン]
1968年、岐阜県大垣市生まれ。琉球大学在学中。出版社勤務を経て2009年8月よりフリーランス。ノンフィクションライターとして沖縄の民族、言語を研究中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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koi
4
すごい。一気に読んでしまった。沖縄の高校野球を引っ張り続けた勝負への情熱、それに付随する暴力、大の酒好き、女好き、敵の多い存在。指導者の資質を疑うような仰天エピソードも多いですが、だからこそ読むのには非常に魅力的です。ただスポーツ強豪校の卒業生の多くが体罰指導に肯定的だと述べていますが、だからってそれがいいことだとは到底思えません。暴力的指導の連鎖の中で世の中が良くなるとは想像できません。2014/10/02
トライ
4
面白かった。メチャクチャなエピソードも多いけど、魅力的な人物であることは確か。たくさんの人に聞いているが、誰が語っているとこなのかわかりにくくなってしまう箇所あり。ただ栽弘義監督の、沖縄高校野球の熱は伝わってくる。晩年の話ももう少し読んでみたかった。2012/11/01
ponchang
3
甲子園本を続けて読んだ。名物監督、裁弘義。いろんな意味ですごい人間だったんだな。作者に失礼とは思うが、書き手が違ったらもっといい本になったかも。2016/05/22
Hiroki Ito
3
内容以前に、①時系列の中にいきなり談話が入ってきたり、雑観がきわめて読みにくかったりと、文章として読むに耐えない②取材結果なのか、伝聞情報なのか、個人の見解なのかが非常に曖昧。ノンフィクションとしては致命的なのでないか。編集者の責任は大きいと思う。2014/07/15
K
2
想像を超えた豪放ぶりだった。ちょくちょく後のプロ選手の話がででたのがおもろい。2016/11/12