内容説明
米国青年の弓道と禅修行の記録に見られる精神の軌跡を通し、日本人が求めるべき「道」を照射する。
目次
序 入門
第1章 技と基本
第2章 呼吸、姿勢、精神集中
第3章 無心
第4章 公案禅
第5章 自然で正しい道
第6章 残身(残心)
第7章 苦痛
第8章 気合い
第9章 西洋への旅立ち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Miyoshi Hirotaka
29
私はこの本を読んでとても恥ずかしい思いをした。私が所属する少林寺拳法では、不殺活人、主守攻従という教えがあり、一射絶命はその対極にあるものだと思い込んでいた。これはとんでもない勘違いで、一瞬一瞬がそうであるように一本一本の矢が全てを決する一射で、どんなことでも自己の全てを尽くし、この世でただ一つのこととして行うべしという意味だ。こんな素晴らしい教えが同じ武道の世界にありながら、それに触れる機会がなかったことが残念。武道と武道の壁は厚い。さらに、外国人の翻訳を通じて教えられたことにより、悔しさが一層増す。2015/02/10
ひろ☆
16
弓道修行に来たアメリカ人。以前、ヘリゲルさんの本を読んでいたので、すんなり。一射絶命とは、この一本の矢を射ることが一生で一度しかないこととして、すべてをこの一箭にかける。そして、弓にかかわらず、どんなことでもそういう気持ちで貫く。2015/02/22
Katsuya Ishiwatari
2
弓道を学ためホノルルにある超禅寺に訪れたアメリカ人の書かれた本であるが、武道等の道を学ぶべきひとたち、ひいては日本人にとってぜひとも読むべき一冊なのではないだろうか。 正しい姿勢をとれば正しく呼吸ができるように、正しく呼吸すれば姿勢も正しくなる。 人生に二番煎じはない、たとえ、どんなつまらない事にもそのときに面していることに全神経を集中して全力を尽くす。 単に正しい行い、それ自体が最終目標ではない、単にこうしなければならないと感じて行う行為は本物の行為とは言えない。 まさに少林寺拳法を修行しているものはそ2013/12/18




