出版社内容情報
諸星大二郎代表作『暗黒神話』の古代遺跡と諸星世界を旅する一冊!40年ぶりに訪れる諏訪ルポからロングインタビューまで多数収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
40
『暗黒神話』は、諸星大二郎作品で唯一、自分が嫌いな作品であることを、最確認した。普通の伝奇SFで、オリジナリティがないと思う。諸星大二郎じゃなくても、描ける作品だよね。2018/02/11
HANA
40
『暗黒神話』ってだけで買わざるを得ない一冊。諏訪から北九州へ、さらには奈良から東国、様々なシーンで描かれた場面が写真となっているだけで、もう応えられない。こう見ると意外と現実の場所と共通している部分があるのがわかる。あの催眠の円が描かれた遺跡や胸を傷つけられた壁画などは完全に創作と思っていたけどなあ。個人的には写真が大きいのはいいんだけど、その為か内容が少々薄め。もう少し作品の内容に踏み込んだ部分があっても良かったような気がする。その点、著者インタビューは興味深かった。あと完全版、早く単行本で出ないかな。2014/08/31
akihiko810/アカウント移行中
30
2014年刊。『暗黒神話』完全版連載開始に合わせたムック本。諸星の76年の代表作、『暗黒神話』の舞台をめぐる古代史の旅。印象度B+ 日本神話、古墳、延暦寺、仏像、出雲神社といった、数々の伝説・伝承をごちゃまぜにして作られた傑作漫画「暗黒神話」。少年ジャンプでわずか6週の連載ながら、マンガ史に爪痕を残した作品。 「暗黒神話」のときには、諸星は諏訪にだけは取材に行ったらしい。そして今回、40年ぶりにまた諏訪を訪れる。神秘的な写真で、「暗黒神話」世界を体験できる本。 2024/09/10
更紗蝦
22
2014年に出版されたムックです。大きく分けて、「『暗黒神話』の執筆当時(1976年)を振り返りながら、諸星先生が約40年ぶりに資料館や遺跡などを再訪し、思い出を語る」というパート、「物語の舞台となった場所や、神話・伝説を考古学者や民俗学者が解説する」というパート、「諸星先生のインタビュー」のパートの三つで構成されています。『暗黒神話』の資料集とか副読本といった感じですが、2014年~2015年に『画楽.mag』で連載された『暗黒神話 完全版』の宣伝も兼ねています。2021/09/29
アズル
21
『暗黒神話』の舞台を取材したムック。読メの新刊チェックで完全版が10月に発売されるとなっていますが、amazonのリンクをたどると「ない」と。うーん、出るの?出ないの?2016/09/13