出版社内容情報
椿平九郎二十七歳。出羽横手藩十万石内山城守盛義の馬廻りであったが、野駆けに随行中、盗賊から藩主を守った事件をきっかけに、留守居役に抜擢される。
横手藩相伝の秘剣「朧崩し」の伝承者で、実直で曲がったことが大嫌い。
そのため、老練さを要求される留守居役の役目に悩み、迷いながらもながらもお家のために奮闘することに。
新シリーズ!!
内容説明
出羽横手藩十万石の大内山城守盛義は江戸藩邸から野駆けに出た向島の百姓家できりたんぽ鍋を味わっていた。鍋を作っているのは、馬廻りの一人、椿平九郎義正、二十七歳。そこへ、浅草の見世物小屋に運ばれる途中の虎が逃げ出し、飛び込んできた。平九郎は、獰猛な虎に秘剣朧月をもって対処…。さらに十人程の野盗らが襲ってくるのを撃退。これが家老の耳に入り…。
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961年、岐阜県岐阜市に生まれる。法政大学経営学部卒業。会社員を経て作家活動に入る。2017年、「居眠り同心 影御用シリーズ」(二見時代小説文庫)と「佃島用心棒日誌シリーズ」(角川文庫)により、第6回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
90
椿平九郎 留守居秘録「逆転評定所」1巻。出羽横手藩藩主が野駆けに出て、見世物小屋から逃げ出した虎に襲われるのを助け、さらに野党が襲ってくるのを撃退した事で、馬廻りから留守居役への異例の出世を、藩主の隠居した父盛清からは「キヨマサ」と呼ばれ、様々な難題、事件を解決し椿平九郎義正から平九郎清正と感状をもらう事に・・・痛快で面白く楽しく読めますね次巻が楽しみです。2021/04/07
やま
51
虎退治の椿平九郎の活躍の物語です。時は、文政三年(1820)。二百石取りの馬廻り役・椿平九郎27才は、曲芸で使っていた虎が、逃げてきたのを殿の面前で退治したことにより。江戸家老の矢代清蔵の推挙によって、藩重職である江戸留守居役に抜擢された。石高も百石加増されて三百石となった。江戸次席家老の前園新左衛門は、平九郎の若さを危惧したが、出羽横手藩十万石の藩主、大内山城守盛義は、「よかろうと」と得意の言葉を返した。2024/08/10
ごへいもち
9
あんまり‥2023/10/29
goodchoice
3
早見さんの新シリーズという事でトライしたが、ちょっと筋立てがモタモタしていて読みにくい。もうちょっとスッキリしたほうが良い気がする。2021/07/03