出版社内容情報
三島由紀夫生誕100年記念。昭和の精神を体現し、生きることと書くことが密接につながっていた、その文学的生涯を、小説、戯曲、評論などの多彩な表現とともにビジュアルでたどる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
155
三島由紀夫が最後の晩餐でも使用したことで有名なお店「末げん」には行ったことがありますが、三島由紀夫の著作は、ほとんど読んだことがありません。 https://shinbashi-suegen.com/ 今後読むときのための参考に本書を読みました。 しかい現代の作家で、ここまでカリスマ性のある人は、いないでしょうね。 https://www.heibonsha.co.jp/book/b655603.html 2025/02/20
吉田あや
63
ページを開いてまず飛び込んでくるのは、篠山紀信撮影による三島由紀夫邸・書斎の書棚に並んだ、古色蒼然とした三島著作コレクション。いつかこの手に取ってみたいと思う初版本や稀覯本もズラリと並び、釘付け状態で暫く本棚の前で立ち止まってしまう。先に進まねばと我に返ったところに、序文のような役割を果たす平野啓一郎氏の三島に向けた想いが綴られており、始まりにして既に満たされてしまった。「私たちは、三島由紀夫の誠実を信じよう」で締め括られるこの2ページは、本誌を読み終え2025/02/19
咲
4
三島由紀夫は、生きていたとしたら、今年で100歳である。そんな好き勝手な妄想に、私はどれだけ心を奪われ時間と思考を割けば気が済むのだろうか。まだ、まだ、満たされない。もっと。平野啓一郎が言うように、何らかの事情であの時三島由紀夫が死ななかったとして、生き永らえた三島由紀夫は、45歳で切腹して死んだ三島由紀夫とは異なる存在である。そんなアイマイモコとした存在に、どれだけの人がどれだけのものを背負わせ、拠り所としてきたのだろうか。私が、三島由紀夫が居なくなってからの世界しか知らないという現実が、さみしい。2025/05/02
ブロッコリー
3
図書館。 三島由紀夫さんて、ずいぶん イケメンだったのですね。2025/04/13
オットゥス
2
三島がどのようにして例の事件を起こすに至ったか、その軌跡を追うことが出来る。 それぞれの作品の紹介にもなっていてブックガイドにもなる。 愛猫家としての側面にはほっこり。2025/05/28