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出版社内容情報
再評価著しい花鳥画の大家・渡辺省亭。江戸の美意識と新時代の西洋感覚をあわせもち、確かな筆致に基づいて描かれた名作を一挙掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
帽子を編みます
63
眺めるだけで幸せです。美麗図版を次々にめくって眺める幸せ。花と鳥、特に鳥、群れる鳥は抜群に良いです。コラム「パリの省亭」吉田あき子、パリ万博での逸話が面白かったです。席画の様子、日本画の筆遣い、画布の扱い、一気呵成の筆、ドガやマネたちも息を飲んだことでしょう。この万博の物語、いつか読まなくてはと思います。この一冊で彼の画業が一覧でき、コラムも興味深いです。2022/03/31
果てなき冒険たまこ
2
鏑木清方が敬愛する画家だというので読んでみた。正直全く知らなかったのだけど読み始めてすぐに「海外での評価が先行しているという点で(河鍋)暁斎と省亭には共通点が。。」といきなりの河鍋暁斎登場で俄然興味がわいてくる。図版で見ても十分美しいなとは思ったけど調べたら都内で小規模ながら展覧会やってるのを見つけて早速行ってきた。やはり直筆の迫力は写真で見るものの数倍は美しくて感動してしまったよ。自分的にはここから伊藤若冲とかにも繋がっていくのかも。さてどうなることやら。2024/07/14
遠い日
2
ため息を吐きつつ、あるいは息を詰めるようにしてページをめくる。その美しさに、その躍動感に。生き物全般の眼にハイライトが小さく入り、それがなんとも生々しい命を感じさせる。この目で見たいと切に思う。2022/04/18
kaz
1
某テレビ番組で「良い省亭、悪い省亭」といった評があった。まさか「悪い省亭」などが本で紹介されることはなかろうと思っていたが、確かにツルは決して好きではなかったようだ。図書館の内容紹介は『花鳥画の大家にして、洒脱な筆さばきで知られた渡辺省亭。複雑な生い立ちと菊池容斎への入門、口絵・挿絵と雑誌編集の仕事、工芸への挑戦、画壇との決別、円熟期を迎えた晩年の作品まで、その生涯と名作を紹介する』。 2022/03/21
analjustice
0
自身のコレクションをメインアイコンにしてしまう某日本美術史家の満足気な顔が浮かんでしまっていたたまれない気持ちになる。2022/03/07