平凡社新書<br> 感覚史入門―なぜプラスチックを「清潔」に感じるのか

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平凡社新書
感覚史入門―なぜプラスチックを「清潔」に感じるのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582860962
  • NDC分類 141.2
  • Cコード C0211

出版社内容情報

資本主義と技術が五感を作り替えた! デパート、新素材、旅行からVRまで、20世紀のわれわれの身体と世界の“感じ方”はどのように商品化され政治化されたのか。


【目次】

内容説明

におい、音、手ざわり、そしてデジタル機器の画面の明るさまで―。資本主義と技術は五感を商品にし、日常の体験そのものを設計してきた。都市空間とデパートがもたらした新しい消費行動の感覚、ガラス、プラスチック、セロハンなどの新素材による衛生観の更新、パック旅行やテーマパーク、「パノラマ」やVRまで、身近な事例で百年超の軌跡をたどる、新しい学問分野「感覚史」の入門書。われわれが当然だと思っている「感じ方」は、いつ、だれによってつくりかえられてきたのか。

目次

第1章 感覚史への扉
第2章 都市空間で感じる「モダン」
第3章 感覚を科学する
第4章 素材が変える感覚
第5章 感覚をデザインする
第6章 感覚体験の商品化
第7章 ヴァーチャルな感覚と身体
第8章 感覚の政治性

著者等紹介

久野愛[ヒサノアイ]
歴史学者。東京大学教養学部卒業。デラウエア大学大学院歴史学研究科修了(Ph.D.、歴史学)。専門は感覚史、技術史、経営史。ハーバードビジネススクール・ニューコメンポストドクトラルフェロー、京都大学大学院経済学研究科講師を経て、東京大学大学院情報学環准教授、東京大学卓越研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

読書一郎

9
われわれの感覚「心地よいと感じる音」「よい匂い、不快な匂い」等々は、時代背景や文化によって「作られている」と主張する本です。切り口はすごくおもしろそうなのですが、実際の中身は、割にありきたりの消費社会論、資本主義批判みたいな感じでした。もう少し歴史学のアプローチがほしかったなあ…と思います。若い著者なので今後に期待、かもしれません。2026/01/09

かい

1
「感覚」って生来的なものにも思えるけど、社会や時代の規範、文化によって形作られていくものなのだねっていう。すべてがパッケージ化されていく世の中は、画一的だと言われつつも便利で楽でもあるからね。2026/01/11

9090

1
「なぜプラスチックを清潔に感じるか」という副題に惹かれて手に取った。感覚とは人類そのものの歴史を知ることとほぼ同じで、いかに人が感覚によって行動しているかが分かった。特にVRについては、身体と感覚とが離れ、感覚史への新たな影響の可能性が論じられていたが、モノやコトで溢れる今日では、感覚だけでなく人格や内面的な部分にも大きな影響があると感じた。とても面白かった。2026/01/08

鱈等

0
4章の透明性の話がおもしろかった。1920-30年代ヨーロッパのホモソーシャルにおいて、セロハンの保護性、透明性、清潔性はしばしば女性性と結びつけられてきた。"セロハンに包まれた女性の裸体"という観念が男性に識られたのはこの頃からだったのか。マン・レイをその文脈上に位置づけるのも新鮮だった。7章の最後で紹介されていた『CARNE y ARENA』のトレーラーがYouTubeに上げられていたのだが、なかなか重要な作品に思えたので機会があれば体験してみたい。あとベンヤミンも大事。2026/01/08

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