平凡社新書<br> 町の本屋はいかにしてつぶれてきたか - 知られざる戦後書店抗争史

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平凡社新書
町の本屋はいかにしてつぶれてきたか - 知られざる戦後書店抗争史

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  • サイズ 新書判/ページ数 352p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582860795
  • NDC分類 024.1
  • Cコード C0200

出版社内容情報

《概要》
かつて本屋は「帰り道にふらっと寄る」場所だった。だが、いつのまにか町から本屋の姿はなくなり、「わざわざ行く」場所になってしまっている。いったいいつから、どのようにして、本屋は消えていったのか?
本書では、出版社・取次・書店をめぐる取引関係、定価販売といった出版流通の基本構造を整理した上で、戦後の書店が歩んだ闘争の歴史をテーマごとにたどる。
公正取引委員会との攻防、郊外型複合書店からモール内大型書店への移り変わり、鉄道会社系書店の登場、図書館での新刊書籍の貸出、ネット書店の台頭――。
膨大なデータの分析からは、書店が直面してきた苦境と、それに抗い続けた闘争の歴史が見えてくる。「書店がつぶれていく」という問題の根幹を明らかにする一冊。


《目次》
まえがき
第一章 日本の新刊書店のビジネスモデル
コラム1 本屋の動向と読書の動向は必ずしも一致しない
第二章 日本の出版流通の特徴
コラム2 書店の注文・取引方法あれこれ
第三章 闘争する「町の本屋」――運賃負担・正味・新規参入者との戦い
コラム3 見計らいの重視、予約と客注の軽視
第四章 本の定価販売をめぐる公正取引委員会との攻防
コラム4 返品条件付販売への切り替えはいつ起こり、いつ委託ではないと認識されたのか
第五章 外商(外売)
コラム5 取次からの請求への書店の入金率の変化と返品入帳問題
第六章 兼業書店
コラム6 信認金制度
第七章 スタンドと鉄道会社系書店
コラム7 出版物のPOSの精度を高めるのはなぜむずかしいのか
第八章 コンビニエンス・ストア
コラム8 書籍の客注と新刊予約注文の歴史
第九章 書店の多店舗化・大型化
コラム9 共同倉庫構想の挫折史
第十章 図書館、TRC(図書館流通センター)
コラム10「送料無料」と景表法規制
第十一章 ネット書店
コラム11 2020年代の「指定配本」の増加
終章
あとがき

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデキ

45
学校を出た後で最初の就職口が、書店でした。 遥か40年近く前です。本屋が、ビデオレンタルや文具の扱いを始めたころでした。その前に雑誌やコミックに力を入れていたので利益を少しでも稼ぎたいということを説明して貰っていました。 この本で私が、読み飛ばしたかもしれませんが、 書店の支払い条件があまり語られていない気がしました。 資金繰りをしていく上でここに触れてないのかな? と思ってしまいました。2025/05/21

阿部義彦

23
過去に同じ平凡社新書で「若者の読書離れ」というウソを出して、楽しく読んだ著者の更に果敢に挑んだ新作です。こんな本を出してくれる平凡社、流石です。これは令和版『誰が本を殺すのか』と言う位本好きには刺激的な本です。具体的な数字の羅列で、疲れる方もいると思いますが。私が思うに先ず、正味が高すぎて平均78掛け(書店マージン22%)を昔は良かったが、何故今でも改正しないのか?が大問題だと思う、その為には定価を上げても構わないのだが、それを阻んだ出版社、取次の罪は大きいと。再販は撤廃論者です。取次の役割は終わった!2025/04/20

pulp

13
新刊はできるだけ「町の本屋さん」で買うようにしていたのも、諦めてしまってからすでに久しい。通勤経路や家の近くにあった地元の書店はもう全て、といっていいほど閉店してしまった。雑誌が売れなくなったのが最大の原因だと思っていたのだが(もちろんそれはそうなのだけど)、そもそも初めから「まともな商売」として成り立っていたのか?2025/04/24

愛書家

11
持論である「スマホ・電子書籍が原因で淘汰され続けているわけではない」ことが分かって、青天の霹靂でした。なるほどなぁ、業界全体のシステムがおかしいからどうしたって、つぶれる運命にあったんですね。色々勉強になったし、こういう厳しいことを敢えて指摘することは啓蒙活動に繋がりますね。2025/05/02

kokekko

10
同作者の「若者の読書ばなれというウソ」がよかったのでこちらも手に取る。あちらよりもより資料の割合が大きくカタめの本になっているが、日本の本の売り方の特殊性がよくわかったように思う。日本人はめちゃめちゃ本が好きな人たちだよね……と海外の友達に言われたが、本の手に取りやすさにこのシステムが一役買っていたことは確かだと思うが、それがもう限界にきている様子がうかがえる。今後の本はどうなるのだろう。哀愁のただよう一冊だった。2025/04/29

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