平凡社新書<br> 古代中国の裏社会―伝説の任〓と路地裏の物語

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古代中国の裏社会―伝説の任〓と路地裏の物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582860788
  • NDC分類 384.38
  • Cコード C0222

出版社内容情報

【概要】
約束事を重んじ、身命を賭して他人の窮状を救う一方で、殺人や強盗のほか、ニセガネ作りなどの犯罪行為にも手を染める任侠。『史記』游侠列伝で数多くの人物が取り上げられるなかで、その筆頭に挙げられるなど、司馬遷の評価が最も高い、前漢時代を生きた大任侠・郭解に焦点を当てて、古代中国社会の裏側を切り開く。
古代中国の日常の風景を描き出した著者が明らかにする、国家の法秩序の及ばない「裏」の世界とはどのようなものなのか。膨大な史料を綿密に読み込み、徹底した比較・検証をしたうえで、ストーリー仕立てにすることで読みやすさも追求した、必読の一冊。

【目次】
プロローグ――古代中国の裏社会へ
第一章 暗殺の?末
第二章 郭解の家柄
第三章 血塗られた経歴――「少年」から大任侠へ
第四章 ニセガネと組織犯罪
第五章 呉楚七国の乱と任侠
第六章 轟く侠名、武帝に届く
第七章 勅命との対峙
第八章 郭解の最期――そして伝説へ
エピローグ

【著者紹介】
柿沼陽平(かきぬま ようへい)
1980年生まれ。現在、早稲田大学文学学術院教授、長江流域文化研究所所長。博士(文学)。主な著書に、『中国古代貨幣経済史研究』『中国古代貨幣経済の持続と転換』(ともに汲古書院)、『中国古代の貨幣──お金をめぐる人びとと暮らし』(吉川弘文館)、『劉備と諸葛亮──カネ勘定の『三国志』』(文春新書)、『古代中国の24時間──秦漢時代の衣食住から性愛まで』(中公新書)、『岳麓書院蔵秦簡「為獄等状四種」訳注──裁判記録からみる戦国末期の秦』(上下、編訳注、平凡社東洋文庫)がある。

内容説明

約束事を重んじ、身命を賭して他人の窮状を救う一方で、殺人やニセガネ作りなどの犯罪行為にも手を染める任〓。『史記』游〓列伝で数多くの人物が取り上げられるなか、その筆頭に挙げられ、司馬遷の評価が最も高い郭解に焦点を当てて、古代中国社会の裏側を切り開く―。古代中国の日常の風景を描き出した著者が明らかにする、国家の法秩序が及ばない「裏」の世界とは。

目次

プロローグ―古代中国の裏社会へ
第一章 暗殺の〓末
第二章 郭解の家柄
第三章 血塗られた経歴―「少年」から大任〓へ
第四章 ニセガネと組織犯罪
第五章 呉楚七国の乱と任〓
第六章 轟く〓名、武帝に届く
第七章 勅命との対峙
第八章 郭解の最期―そして伝説へ
エピローグ

著者等紹介

柿沼陽平[カキヌマヨウヘイ]
1980年生まれ。現在、早稲田大学文学学術院教授、長江流域文化研究所所長。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

129
強者から理不尽に抑圧されていると感じる者は、怒りや憎悪を抱えて耐えるしかない。そんな惨めな思いから救ってくれる民衆の代弁者として、古代中国では任侠を生んだ。下層出身の乱暴者だが人を従える人格を備え、勝手し放題の権力者を痛い目に遭わせ、時には命を賭けて自分たちを救済してくれる人物を大親分として崇めたのだ。宮刑という恥辱を受けた司馬遷が『史記』で好意的に描いた任侠の姿から、法や秩序の及ばぬ世界を解明していく。支配者と被支配者の関係は一方的ではなく、国も時代も民族も超越して敢然と立ち上がる英雄と見なされたのだ。2025/06/12

kuroma831

28
超面白かった!著者の前著「古代中国の24時間」の実質的な続編。史記游俠伝に立伝されている武帝期の任侠である郭解の人生を軸に、贋金作りから暗殺の依頼、刃傷沙汰まで漢代基層社会の裏社会をたどる。任侠は完全に世相から遊離しているわけではなく、衛青や袁盎などの時の権力者と繋がりを持つこともあり、郡県レベルの地方行政に影響を及ぼすこともあった。井波律子の中国侠客列伝など個別のエピソードトーク本は割とあるが、前著と同じく圧倒的な注釈のボリュームによって質を担保された、小説のやうな生活感の伝わる描写が非常によかった。2025/03/26

さとうしん

22
『史記』游侠列伝で取り上げられている侠客・郭解の半生をたどりつつ当時の文化や社会、歴史を紹介するという趣向。前著『古代中国の24時間』とは打って変わって刺客による暗殺だとかニセ金造りだとか何やらきな臭い話題が中心。ニセ金造りで捕まった人が国家による銭の鋳造に従事させられていたという話が面白い。著者の『史記』の読み込みぶりも読み所となっている。終盤では郭解の生涯と関連付ける形で刺客と游侠の違い、そして現代のネットによる私的制裁へと話が広がっていく。2025/03/16

電羊齋

21
前漢期の伝説的任侠である郭解の一生を軸に、古代中国の裏社会を紹介していく。任侠の徒による暗殺、盗掘、偽金作り、地方行政や中央政界とのつながりなどからは、任侠の行動原理である「義」と非合法的収入源(ヤクザでいうところの「シノギ」)、そして任侠が持つ隠然たる力がうかがえる。また、本書は、郭解ら前漢の任侠、犯罪者、役人、官僚、そして武帝ら有名人たちの群像劇としても読める。前著『古代中国の24時間』同様、著者の史料・文献・考古学的成果の博捜ぶりと読み込みぶりにはただただ驚嘆した。2025/04/12

coldsurgeon

9
古代中国・前漢時代初期の任侠に生きた郭解という人物に焦点をあてて、当時の裏社旗を多面的に描いた歴史書。当時の家屋の構造、街のたたずまいが分かるようになっているので、項羽と劉邦が戦った頃の舞台が想い描くことが出来る。任侠というの民衆にとって、生きづらい時代に望まれるものだった。2025/07/10

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