出版社内容情報
焼き魚定食、ニラ玉豆腐、牛丼、新じゃがのお味噌汁──
姑の一子、嫁の二三が仲良く営む東京は佃の「はじめ食堂」は、昼間は定食屋、夜は居酒屋。
定番メニューも豊富。二三たちは、鰻素?、月見うどんなど新メニュー開発にも余念がないが、常連の瑠美、康平カップルの仲が、どうも気になって──
累計四十五万部突破、続々重版の大人気シリーズ、熱望の最新刊。
初めての方も大歓迎です。どの巻からでもお読み頂けます。
内容説明
焼き魚定食、ニラ玉豆腐、牛丼、新じゃがのお味噌汁―姑の一子、嫁の二三が仲良く営む東京は佃の「はじめ食堂」は、昼間は定食屋、夜は居酒屋。定番メニューも豊富。二三たちは、鰻素麺、月見うどんなど新メニュー開発にも余念がないが、常連の瑠美、康平カップルの仲が、どうも気になって―累計四十五万部突破、続々重版の大人気シリーズ、熱望の最新刊。初めての方も大歓迎です。どの巻からでもお読み頂けます。
著者等紹介
山口恵以子[ヤマグチエイコ]
1958年東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。会社勤めをしながら松竹シナリオ研究所でドラマ脚本のプロット作成を手掛ける。2007年『邪剣始末』でデビュー。13年、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務するかたわら執筆した『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
267
万里が抜けて皐(メイ)が入って、新生“はじめ食堂”のスタート。万里がいなくても違和感なし。一難あったけど、これから皐の活躍も楽しみ。瑠美と康平の仲も進展したね。だけど前途多難とは言わないけど、ひと山ありそう。その康平、今回は小生ばかりを頼んで、料理に合わせた酒をチョイスするシーンが少ないのがガッカリ。康平は、結婚のことで手一杯かな。一瞬だけ“メシッタ”登場。そして、タイトルの意味がわかった時は、そこに行くのかと驚き。まさかの“めぐみ食堂”(笑)。今作も“はじめ食堂”で一献したくなりますね。2022/07/29
KAZOO
127
もう12作目にもなるのですね。この食堂のメインの料理人が卒業して後任が入ってきます。最初の話はその後任をめぐって若干トラブルらしきものもありますが無事に切り抜けます。また常連のカップルの結婚のゆくえにもいろいろな事情が絡みます。それにしてもいつもながら料理の美味しそうなこと。鰻ソーメンなどは作ってみたいと思いました。2022/09/13
タイ子
121
シリーズ第12弾。万里が名店の割烹に修行に出て、代わりに常連だった皐が店で働き始めた。なかなかの接待の手際の上手さに食堂のおばちゃん2人も頼もしい限り。万里も週に5日は食事に来てるので寂しい感じはないのだが、客の中には嫌がらせで皐に嫌味を言うヤツも。そんな時には客でも追い出す気風の良さにスッキリ。シルバーウィークを利用しての神奈川・足柄山に小旅行。たまに食堂以外の景色を読むのも新鮮でいいかも。温泉、キノコ狩り、そそられる旅の話。常連客の瑠美、康平の結婚話もスムースに行きそうもないけど幸せになって欲しいね。2022/07/28
おしゃべりメガネ
112
シリーズ第12弾で、だいぶ今に近いトコまできました。長らく「一子」「二三」そして「万里」の三人で頑張ってきたチーム『はじめ食堂』がメンバーチェンジしての本作。更に一流の料理人を目指し、『はじめ食堂』を離れた「万里」に代わり、加わった新たなメンバーは「メイ」改め「皐(さつき)」。こちらも長らく準レギュラー状態で、登場していたキャラなので、違和感なく読み進めていけます。本作のタイトルに'おでん'とありますから、まさかあのお店か?と思いましたが、そこは読んでみてのお楽しみですね。「康平」&「瑠美」も頑張って。2023/10/04
Karl Heintz Schneider
111
前作で店から巣立った万里に代わり性同一性障害を持つ皐が新しくはじめ食堂の一員になりました。明るい性格の彼女?はすぐに店に馴染み常連さんとも仲良くなります。そんなある日、横柄な一見客が店を訪れ、皐のことをおかまとバカにします。厨房から出てきた一子は毅然と言い放ちます。「他のお客様の迷惑です。お代は結構ですから、お引き取りください。」「客に向かって、その態度は何だ!」「客が店を選ぶように、店も客を選びます。あなたは、この店にふさわしくありません。」かっこいい!一子の啖呵に、しびれました。2022/09/26