出版社内容情報
教科書問題をライフワークとする著者が戦後の教科書運動の足跡をたどる。国による検定や教科書への「偏向」攻撃とそれへの反撃、教育基本法改悪など諸問題を扱う。
内容説明
天皇に殉ずる「臣民」を育てた教育勅語と国定教科書。その反省から生まれた戦後の教育制度と教科書は、時の権力によって度重なる攻撃にさらされてきた。検定制度を世に問うた「家永教科書裁判」から教育基本法、道徳教科化、学習指導要領、採択問題まで、教育と教科書に真実を求めた丘動の軌跡をたどる。教科書問題が映し出す、日本の教育のあるべき姿。
目次
戦前・戦中の教科書とその役割
戦後改革の中の教科書
第一次教科書「偏向」攻撃
「冬の時代」の教育と教科書
「冬の時代」を終わらせる家永教科書裁判の開始
杉本判決後、七〇年代の教科書の改善
八〇年代初めの第二次教科書「偏向」攻撃
八九年の学習指導要領・検定制度改悪と九〇年代検定
「検定に違法あり」最高裁の最後の判決が認定
九〇年代の教科書の改善と第三次教科書「偏向」攻撃
教育基本法改悪の動きと反対運動の広がり
「教育再生」政策から生まれた新検定基準
道徳の教科化と子ども不在の新学習指導要領
日本の教科書制度は何が問題か
私たちの求める子どものための教科書制度
著者等紹介
俵義文[タワラヨシフミ]
1941年福岡県生まれ。中央大学法学部卒業。教科書出版社在職時および退職後、出版労連教科書対策部長・同事務局長、教科書検定訴訟を支援する全国連絡会常任委員、子どもと教科書全国ネット21事務局長・同代表委員、日朝協会事務局長、和光大学・立正大学非常勤講師などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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樋口佳之
katoyann
Shun'ichiro AKIKUSA
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yamiyami2225