出版社内容情報
日本の食文化は豊富な食材に支えられている。水田と農村、海と畑から食材がどのように生み出されるか、漬物・日本茶からワインまで、日本の地勢を読み解きつつ楽しく紹介する。
内容説明
四方を海に囲まれ、南北に長く、地勢の変化に富む日本列島。ここで生まれた和食は多様な食材に支えられ、食材生産・加工の営みは特徴的な「文化的業観」を形づくってきた。米、野菜、日本茶、調味料と漬物、果物と海産物。そして近年、著しい品質向上が注目される日本ワイン。私たちが日々楽しむ美酒佳肴はどのように生まれているのか。豊かに広がる水田と畑、魚と海草の養殖風景。日本の地理・地勢から「人間と食の関係」を探求する。
目次
1 稲作と農村―奈良盆地・礪波平野と岐阜の棚田、そして酒蔵
2 寿司飯と調味料―和食のさまざまな味と産地
3 茶とダシの文化的景観―宇治・焼津、そして北前船
4 漬物と多様な発酵食品―京都・滋賀と奈良・三重・北陸
5 干し柿と干物―日本各地の名産品
6 果物と堅果―日本各地、それぞれの文化的景観
7 いろいろな畑と養殖―京都・淡路、群馬・滋賀、熊本・金沢、瀬戸内海・有明海
8 ブドウ園とワイナリーの文化的景観―山梨の日本ワイン、オーストラリア・イタリアの新旧ワイン産地
9 文化的景観が意味するもの―生活となりわいの物語
著者等紹介
金田章裕[キンダアキヒロ]
1946年富山県生まれ。京都大学文学部史学科卒業。文学博士。専攻、歴史地理学、人文地理学。京都大学名誉教授、京都府立京都学・歴彩館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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