出版社内容情報
日本初の佐賀鍋島藩の反射炉と精練方=理化学研究所,島津藩の反射炉と集成館=近代工場群を軸に,日本の産業革命の時代における人と技術を現地に訪ねて発掘する。
内容説明
日本最初の佐賀反射炉と精錬方=理化学研究所、島津藩の反射炉と集成館=近代工場群を軸に、日本の産業革命の時代における人と技術を現地に訪ねて発掘する。
目次
鉄砲伝来
高島秋帆
武雄鍋島家
日本最初の佐賀反射炉
島津藩の集成館
長州藩の大砲
感想・レビュー
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転天堂
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幕末の各藩での軍事技術導入の動きを反射炉に着目して述べられている。佐賀藩、薩摩藩の記述に比べ、長州藩のところの「奇兵隊など狂ったエネルギーを押さえることができず、連合軍の攻撃が始まった。この結末は見るも無惨な長州側の敗北となり」「国家動乱のときには、政治問題は天皇の権限外といっても、それを担ぎだすことが好都合となると、天皇の権限の復活をはかることは、いつの時代も変わりがない」など、技術への理解がなかった点への評価は辛辣である。この後、もし筆者が世界遺産への登録を知っていたら、どう思っただろうか。2025/04/28