出版社内容情報
いま、教育の現場では、英会話を小学校から始めるようになったり、2022年度から、高校の国語の授業で契約書の読み方を学ばせるなど、あらゆる学習において実用性を重視する実学志向が強まっている。だが、社会に出てほんとうに役に立つ教育には何が大切か、
いま一度、立ち止まって考える必要があるのではないか。このままでは、変化の激しい時代に柔軟に生きるのは困難になるだろう。
教育界の現状や教育改革の矛盾を指摘し、学校教育の在りかたに警鐘を鳴らす。
内容説明
いま、教育の現場では、英会話を小学校から始めるようになったり、2022年度から、高校の国語の授業で契約書の読み方を学ばせるなど、あらゆる学習において実用性を重視する実学志向が強まっている。だが、基礎知識やものごとを深く考える力を身につけさせずに、変化の激しい時代に柔軟に生きることはできるのだろうか…。社会に出てほんとうに役に立つ教育には何が大切なのか。教育界の現状や教育改革の矛盾を指摘し、学校教育のあり方に警鐘を鳴らす。
目次
第1章 「授業が楽しい」とは、どういうことか(「授業が楽しい」を、安易にとらえる風潮への疑問;「英語の時間が楽しい」という調査結果についての誤解 ほか)
第2章 「能動的に学ぶ」が誤解されている(「知識伝達‐知識受容型」教育への批判;「教えない授業」が能動的・主体的な学びなのか ほか)
第3章 学力低下にどう対処すべきか(算数ができない大学生;知識を軽視する教育の危うさ ほか)
第4章 楽しいことしかやりたくない!(だれだって、好きなことだけしていたい;キャリアデザイン教育への疑問 ほか)
第5章 学校の勉強は役に立つ(役に立たない勉強は「したくない!」;教養を深めるような授業こそ大事 ほか)
著者等紹介
榎本博明[エノモトヒロアキ]
1955年東京生まれ。東京大学教育学部教育心理学科卒業。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。博士(心理学)。カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授などを経て、現在、MP人間科学研究所代表、産業能率大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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