平凡社新書<br> 教育現場は困ってる―薄っぺらな大人をつくる実学志向

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平凡社新書
教育現場は困ってる―薄っぺらな大人をつくる実学志向

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582859430
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C0237

出版社内容情報

いま、教育の現場では、英会話を小学校から始めるようになったり、2022年度から、高校の国語の授業で契約書の読み方を学ばせるなど、あらゆる学習において実用性を重視する実学志向が強まっている。だが、社会に出てほんとうに役に立つ教育には何が大切か、

いま一度、立ち止まって考える必要があるのではないか。このままでは、変化の激しい時代に柔軟に生きるのは困難になるだろう。

教育界の現状や教育改革の矛盾を指摘し、学校教育の在りかたに警鐘を鳴らす。

内容説明

いま、教育の現場では、英会話を小学校から始めるようになったり、2022年度から、高校の国語の授業で契約書の読み方を学ばせるなど、あらゆる学習において実用性を重視する実学志向が強まっている。だが、基礎知識やものごとを深く考える力を身につけさせずに、変化の激しい時代に柔軟に生きることはできるのだろうか…。社会に出てほんとうに役に立つ教育には何が大切なのか。教育界の現状や教育改革の矛盾を指摘し、学校教育のあり方に警鐘を鳴らす。

目次

第1章 「授業が楽しい」とは、どういうことか(「授業が楽しい」を、安易にとらえる風潮への疑問;「英語の時間が楽しい」という調査結果についての誤解 ほか)
第2章 「能動的に学ぶ」が誤解されている(「知識伝達‐知識受容型」教育への批判;「教えない授業」が能動的・主体的な学びなのか ほか)
第3章 学力低下にどう対処すべきか(算数ができない大学生;知識を軽視する教育の危うさ ほか)
第4章 楽しいことしかやりたくない!(だれだって、好きなことだけしていたい;キャリアデザイン教育への疑問 ほか)
第5章 学校の勉強は役に立つ(役に立たない勉強は「したくない!」;教養を深めるような授業こそ大事 ほか)

著者等紹介

榎本博明[エノモトヒロアキ]
1955年東京生まれ。東京大学教育学部教育心理学科卒業。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。博士(心理学)。カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授などを経て、現在、MP人間科学研究所代表、産業能率大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やっさん

107
★★★☆ 家族からの推薦書。学習指導要領の改訂により「主体的な学び」が叫ばれているが、なるほど導入の仕方を誤ると〝ゆとり教育〟の焼き直しになりかねない。このバランス感覚には敏感でありたい。2020/09/07

kubottar

30
確かに文学や詩を読むのを辞めて、駐車場の契約書の読み方を教える方が社会に出て役に立つだろう。しかし、情緒は育てられない。一見、何も役に立ちそうもない漢文・古文ですらも将来困った時に手助けとなる思考能力を育んでいることは、同意できる。2021/03/21

ステビア

22
居酒屋で説教延々聞かされる感じ 繰り返し多いし2022/02/27

Prince of Scotch

19
学生および生徒の日本語読解力の低下には目を覆わんばかりである、と著者の榎本氏は言う。 さらに高校の国語教育を実用文中心におこなうという文科省の方針に大きく異を唱えている。文学作品を排した国語教育が視野の狭いものとなり、生徒たちの読解力をかえって低下させることになりかねないと氏は考える。「小説を読むと地頭がよくなると、進学校はみなわかっている」というのは、難関国公立大学に多数進学するような私立の中高一貫校の入試国語問題が非常に難解なのと関連性があるのだろう。2021/06/14

井上裕紀男

17
大人は実学志向を求めるのに、子供の教育には発想や思考の能力を求める。矛盾を感じていましたが、本書を読むと教育についてますます混乱してきます。 個人学習の効果に期待している著者の主張も理解できるし、基礎学力を積み上げていく重要性も確かに分かる。ただ、具体的な改善提言があまり無いので残念。基礎学力の低下についての指摘は、本当であれば深刻。 集団で作り出す力が世界でも高い日本で、昇華させる教育方法は何か。著者以外の意見も見てみたくなります。大人ではじっくりできない「考える」時間が子供には必要な気がします。2022/11/06

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