出版社内容情報
ド田舎に建った新宿駅にはキツネとタヌキの小屋があった! 新宿御苑に建てられるはずだった幻の宮殿とは? 懐かしのレストランや町歩き地図も掲載、新宿の秘史と魅力を深掘りする。
内容説明
今や、世界一多くの人が乗り降りする新宿駅。だが、誕生当初は雑木林の中。タヌキ小屋や茶店のあるのどかな田舎駅だった。そんな町が、巨大な繁華街へと急成長を遂げる。背景には、新宿を愛し、町づくりに奔走した人々の熱いドラマがあった。町と文化はどう育っていったのか?新宿の歴史の第一人者が語る。
目次
第1章 新宿駅の誕生
第2章 新宿に出現したサラリーマンの暮らし
第3章 新宿二丁目は牧場だった
第4章 歌舞伎町の謎
第5章 集う人々―女優・芸術家・文化人
第6章 新宿御苑と玉川上水
第7章 浄水場から高層ビルへ
著者等紹介
橋口敏男[ハシグチトシオ]
1955年長崎県に生まれ、東京都で育つ。77年法政大学を卒業し、学芸員資格を取得。同年新宿区役所に就職した後、まちづくり計画担当副参事、区政情報課長、区長室長などを務める。2016年公益財団法人新宿未来創造財団に移り、新宿歴史博物館館長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rico
78
最近何かと話題の新宿。歌舞伎町に代表される盛り場、コリアンタウン大久保、西口の高層ビル街。色々な顔を持つ街だとは思ってたけど、いや、もっと深かった。江戸時代の宿場町としての顔、玉川上水、文化人の居住地。この多様性が今につながるエネルギー源となってるのかも。どんどん姿を変えてる新宿。そこかしこにある様々な歴史の痕跡の中には、風前の灯のものもあるでしょう。少し状況が落ち着いたら、今まで行ったことのないエリアにも足を運んでみたいと思います。2020/07/23
ミライ
46
新宿のブックファーストに山積みされていたのを読んで、興味が出てきて購入。江戸時代から現代にかけての東京新宿の歴史がつまった一冊で、迷宮と呼ばれる新宿駅、新宿2丁目、歌舞伎町、新宿御苑に玉川上水まで、実際の都市の写真を交えて新宿300年の歴史が語られる。芥川龍之介が新宿でアイスを食べた話だったり、クイーンのフレディ・マーキュリーが2丁目に出没した話、星新一・小松左京の集まるSFファンの聖地の話だったりと様々なエンタメの話もつまっており、新宿マニアにはたまらない内容となっている。2019/08/10
かんがく
14
新宿は自宅から最も出やすい大都市であり、大学通学の乗換駅であり、大型書店や映画館に行く場合もよく訪れる街で、だいたいの道は通ったことがある。そのため、地図を交えての著者の解説はとても面白く、「あそこは昔はこんな感じだったんだ!」「あの店ってそんな歴史があったんだ!」みたいな新たな発見が多かった。この本で得た知識をふまえて、新宿探検をしてみたい。2022/08/12
白いワンコ
7
新宿区に奉職した後、新宿歴史博物館館長を務める著者が、近世・近代300年の新宿史を、主に街並みと生活に焦点をあて著した一冊。実は今、秘かに熱い新宿関連図書の中でも、第3章から第5章で描かれる、文化と風俗二輪刺す新宿の様は必読!各章末の街歩き【コラム】も楽しい2019/08/19
たか
7
いま都庁がある西口の章が特に興味深い.2019/07/22
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- 和書
- リチャード獅子心王