平凡社新書<br> ルネサンス再入門―複数形の文化

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平凡社新書
ルネサンス再入門―複数形の文化

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858594
  • NDC分類 230.51
  • Cコード C0222

出版社内容情報

ルネサンスは近代の始まり? 中世の稔り? さまざまな文化要素が未決のまま共存する独自の時代としてルネサンスを見直す試み。

まえがき

序章 歴史の〈境界〉
1 時代区分
断絶史観──ブルクハルト/近代世界の濫觴/連続(継続)史観
ホイジンガ──ミシュレ、ブルクハルトを継承して/過渡期史観/複数主義史観
「歴史の発見」とルネサンス/エラスムス──北方ルネサンスの王者
2 ルネサンス観の変遷
ペトラルカ──歴史・風景・内面の発見/宗教改革(一五一七年)以降
啓蒙主義・浪漫主義時代、その後/二十世紀以降
3 ルネサンス文化の担い手たち
「変化」の兆候/都市国家と「家」/大ロレンツォ──「黄金の知の世紀」
フィチーノの業績/「学」の四界/三分化されるルネサンス文化/文化の優位

第一章 「術」と「学」
1 錬金術と化学
魔術と錬金術/十二世紀ルネサンス/三つの基調理念/錬金術の秘儀性
ニュートンの場合/『エメラルド板』/照応・感応の思想
2 占星術と天文学
すたれない占星術/キリスト教とのかかわり/惑星と学問の照応
『ピカトリクス』──実践的呪術/「秩序」の探究と「運命」の予言
占星術の技術面/学化

第二章 中世からルネサンスへ
1 『イル・ノヴェッリーノ』の意義
陳述的作品/旧来の影と新しい時代/「寓意」に託す/皇帝フェデリーコ
伯爵の旅/登場人物の分析とテーマによる仕分け
2 「三つの指環」の変遷
『デカメロン』の位置/中世キリスト教社会の崩壊とユダヤ人/「三つの指環」の話
二つの宗教──ユダヤ教とキリスト教
三つの宗教──ユダヤ教・キリスト教・イスラーム
時代背景/『イル・ノヴェッリーノ』/『デカメロン』での再話/商人の叙事詩
3 都市の心象
ヴィスコンティ監督『家族の肖像』/生活の場/都市の風景/深層部分
ペスト来襲──肉体の死/都市(ナポリ)の細部/額縁(外枠)物語/「融和」の思想
『イル・ノヴェッリーノ』の構成

第三章 ルネサンスから近代へ
1 カンパネッラ『事物の感覚と魔術について』
「世界は生きている」/有機体的世界観/「感覚」の位置づけ/三つの基本原理
「魔術」とは何か/共通感覚/自己保存/独自の魔術観
2 カンパネッラ『哲学詩集』
人知の体現/カンパネッラ・ターム/世界は巨大な生き物
世界劇場とイエス・キリスト/カンパネッラの立ち位置

参考文献

あとがきにかえて


澤井 繁男[サワイ シゲオ]
著・文・その他

内容説明

ルネサンスという「時代」は、十九世紀に、近代のはじまりとして発見された。そこで数え上げられたいくつかの徴表はしかし、それ以前にすでに存在し、「暗黒の中世」はいまや否定されている。ではルネサンスとは、歴史のどの時期に該当するただの「過渡期」なのか?中世と近代の諸要素がともに生命力をもって共存する特異な時期としてのこの時代を描きなおす。

目次

序章 歴史の“境界”(時代区分;ルネサンス観の変遷;ルネサンス文化の担い手たち)
第1章 「術」と「学」(錬金術と化学;占星術と天文学)
第2章 中世からルネサンスへ(『イル・ノヴェッリーノ』の意義;「三つの指環」の変遷;都市の心象)
第3章 ルネサンスから近代へ(カンパネッラ『事物の感覚と魔術について』;カンパネッラ『哲学詩集』)

著者等紹介

澤井繁男[サワイシゲオ]
1954年、札幌市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、関西大学文学部教授。専攻、イタリアルネサンス文学・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

oooともろー

5
ルネサンスを中世と近代の断絶と見るのではなく、かといって過渡期や単純な連続でもなく、複数主義史観から読み解く。著者も述べているが、何ごとにつけ「区分・分類」したくなるのが人間の性。2018/06/14

misui

3
時代区分について、ここからここまでがルネサンスであるとか、前の時代から連続しているとか過渡期であるとか様々な見方があるわけで、しかしそれらは当時の社会においても個人においても容易に割り切れるものではなく同居すらしている。そこで本書は「複数主義史観」に基づいて多様なルネサンスの文化を見る。肝心の内容はちょっと散漫だけど、便利で使いがちな時代区分や世紀の区切りについては再考を迫られるかな。2020/01/14

mil

0
p125"学化しても、術的面がなにがしか存在していないと保てない局面が「学」にはあるのかもしれない。つまり、両義的な「術」が消えないのである。こうした、隠微な術にひとびとが惹かれるのは、明るく公開的な近現代の世にあって、夜のような暗さが絶えず訪れなければ、いつのまにか「不満」が身辺に巣くうからであろう。闇夜を生きる術はやはり必須なものだと考える。"2025/01/04

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