平凡社新書<br> 孫文と陳独秀―現代中国への二つの道

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平凡社新書
孫文と陳独秀―現代中国への二つの道

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858372
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0222

出版社内容情報

辛亥革命の大立者は国父と称えられ、新文化運動の指導者にして中国共産党創設者は裏切り者扱い。中国近代を招来した二人の真の姿は。

はじめに



第一章 甲午の役(日清戦争)と庚子の役(義和団)

日清戦争と孫文の「興中会」立ち上げ/「反清復明」の秘密結社

「南清独立計画」と日本への協力要請/陳独秀──「拒俄運動」の洗礼

「安徽愛国会」からスタート/章士?と蘇曼殊/『安徽俗話報』の発行

次々に論文掲載──「亡国篇」/孫文の「亡国」論との違い/文化の大衆化を目指す

中国知識人の自覚と日清・日露戦争/陳独秀は女性解放論を唱える/「岳王会」設立



第二章 中国同盟会の結成と陳独秀の東京留学

革命結社の大同団結を求める孫文/東京で「中国同盟会」結成/孫文の「四綱」

「三序」──段階的革命論/革命軍旗をめぐる争い/孫文の「餞別・買収」問題

陶成章「孫文の罪状」/孫文がいない間に辛亥革命が始まる

孫文の帰国と中華民国臨時大総統への就任/テロリズムに参加した陳独秀、蔡元培

孫文は革命スポンサーを求めて奔走/陳独秀──「安徽公学」で教員に

東京への二年間の留学/章炳麟の「亜州和親会」に参加/革命家を支える女たち

陳独秀の駆け落ち/陳独秀の息子たち/孫文──嫌々ながらの結婚/「革命妻」陳粋芬

陳独秀のつかの間の新婚生活



第三章 中華民国の誕生

Welcome 袁世凱/孫文「私以外にいない」/ナンバーツー黄興/新政府は財政難

立憲議会制と孫文「三序」構想/孫文の宋教仁批判/国民党の勝利と宋教仁暗殺

「第二革命」発動/安徽都督府秘書長の陳独秀/「第二革命」で上海、東京へ



第四章 『新青年』と「新文化運動」

革命派の日本亡命/中華革命党と革命派の分裂/意気軒昂な孫文、意気消沈の陳独秀

陳独秀──思想革命への道/陳独秀の「朝鮮亡国論」/一九一五年という年

『新青年』刊行/デモクラシーが中国を救う/任建樹『陳独秀大伝』から見た『新青年』

唐宝林『陳独秀全伝』から見た『新青年』/魯迅のいう「国民性の改革」

「青年よ、自覚して奮闘せよ!」/東洋思想より人権尊重の西洋思想を

「護国戦争」批判/儒教支配の呪縛からの解放/胡適とともに「文学革命」へ

毛沢東も心酔/蔡元培による陳独秀の北京大学招聘/「北京市民宣言」ビラと逮捕

出獄後、北京から上海へ/若き毛沢東の陳独秀・孫文評価



第五章 中華革命党と党治論、愚民論

絶対服従を求める孫文/黄興らの参加拒否/民権を唱え独裁を志向/「以党治国」論

「愚民」論──孫文思想の根底/「訓政保母」論/「権」と「能」の区別

孫文独裁論への批判/「護国戦争」では脇役/黄興、李烈鈞、柏文蔚らとの関係修復

軍閥混戦の時代へ/奇妙な顔が揃った上海会議/広州「護法軍政府」と孫文大元帥

陳独秀の孫文・護法政府観



第六章 マルクス主義者となって中国共産党創設

「五四運動」以後/陳独秀──ウィルソン「平和の十四カ条」礼賛と失望

西欧啓蒙思想からマルクス主義へ/孫文と陳独秀がはじめて顔を合わせた一九二〇年

コミンテルンの民族統一戦線結成決議/陳独秀のマルクス主義への接近

ヴォイチンスキーの派遣/「マルクス主義研究会」のスタート/「共産主義小組」結成

一九二〇年三月、孫・陳の初会合/中国共産党創立大会



第七章 広東軍政府の建設とコミンテルンの支援

広東の英雄・陳炯明の登場/第二次広東軍政府の成立/陳炯明の「連省自治」運動

陳独秀の連省自治運動批判/陳炯明と孫文の対立/陳炯明の叛乱(クーデター)

第二次広東軍政府とコミンテルン/マーリンの国民党評価/コミンテルンへの報告

ロシアに目を向ける孫文/「反直三角軍事同盟」の推進/「孫・ヨッフェ連合宣言」

客軍を集めて第三次広東軍政府を樹立/国民党を委員会制に改組

広州の近代的都市整備/広州商団軍との対立/孫文、広州を放棄して北伐出師へ

孫文のコミンテルン提携の真の狙い



第八章 孫・陳提携と「国共合作」

孫文・国民党への不信感/無理やり承認させられた国共合作

「火山」陳独秀とマーリンの喧嘩/陳独秀、共産党は孫文の軍閥依存を批判しつづけた

陳独秀と共産党を絶対服従させようとする孫文/孫文が容認したのは「党内合作」

「三民主義」講話は個人の自由を批判/「善後会議」と「国民会議」

孫文の北京での客死



後記



横山 宏章[ヨコヤマ ヒロアキ]
1944年山口県生まれ。明治学院大学法学部、県立長崎シーボルト大学国際情報学部、北九州市立大学大学院社会システム研究科の教授を歴任し、北九州市立大学名誉教授。中国政治、外交史専攻。法学博士。著書に、『孫中山の革命と政治指導』(研文出版)、『孫文と袁世凱』『素顔の孫文』(以上、岩波書店)、『陳独秀』(朝日選書)、『陳独秀の時代』(慶應義塾大学出版会)、『中華民国』(中公新書)、『中国の愚民主義』(平凡社新書)などがある。

内容説明

辛亥革命の立役者となり、初代中華民国臨時大総統に就いた孫文は英雄とあがめられ、いっぽう、新文化運動・五四運動を領導し、中国共産党を創設した陳独秀は長く「裏切り者」の誹謗にさらされてきた。ほんとうは彼らは何を考え、何をしたのか?事績を対照させ、中国現代史の歪曲を正す。

目次

第1章 甲午の役(日清戦争)と庚子の役(義和団)
第2章 中国同盟会の結成と陳独秀の東京留学
第3章 中華民国の誕生
第4章 『新青年』と「新文化運動」
第5章 中華革命党と党治論、愚民論
第6章 マルクス主義者となった中国共産党創設
第7章 広東軍政府の建設とコミンテルンの支援
第8章 孫・陳提携と「国共合作」

著者等紹介

横山宏章[ヨコヤマヒロアキ]
1944年山口県生まれ。明治学院大学法学部、県立長崎シーボルト大学国際情報学部、北九州市立大学大学院社会システム研究科の教授を歴任し、北九州市立大学名誉教授。中国政治、外交史専攻。法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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