出版社内容情報
『ロボット』等のSFから政治的批評、『園芸家の一年』等のエッセイまで、多様な作品を紹介しつつ素顔と全体像を描く伝記&入門書。
はじめに
第一章 世に出るまで
一 クラコノシュの庭──少年時代ペチャとイチェク/それぞれの道
二 プラハとの出会い
ギムナジウム/カレル大学で/文筆家の道へ
第二章
内容説明
『ロボット』や『山椒魚戦争』などのSFから、『ダーシェンカ』『園芸家の一年』などのユーモア溢れるエッセイまで、幅広い作品で知られるカレル・チャペック。あたたかく優しいまなざしで、自然やふつうの人々を描く一方、「ジャーナリストとしての観察眼、哲学者としての思考力、作家としての表現力」を武器に、権力やファシズムと闘い続けた。彼の生涯と作品を辿り、その魅力と全体像に迫る。チェコで、日本で、世界で、今も愛され続ける秘密。
目次
第1章 世に出るまで(クラコノシュの庭―少年時代;プラハとの出会い)
第2章 ジャーナリスト、作家として(日々の流れの岸辺で;ロボット誕生;郵便屋さんとおまわりさん;旅人の眼;キュビスム的認識―哲学的認識論三部作;政治的動物―政治と文化のかかわり;山椒魚との闘い―ファシズムへの抵抗)
第3章 趣味に生きる(多様な趣味;犬と猫の飼育―間違いからの出発;園芸の楽しみ;カレル・チャペックの死;カレルと日本)
第4章 カレルの周辺の人たち(トーマス・マンとの交流;兄ヨゼフ;妻オルガ;義姉ヤルミラ;友人ランゲル;金曜会)
著者等紹介
飯島周[イイジマイタル]
1930年、長野県生まれ。東京大学文学部言語学科卒業。跡見学園女子大学名誉教授。2009年、チェコ文化普及の功績により同国政府から勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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