出版社内容情報
ロシアから西欧へ亡命したゲルツェンの思想と、彼が交わりをもった思想家群像、プルードン、ガリバルディからオーウェンまでを描く。
はじめに
ゲルツェン生誕二百年祭/血族たち/「ゲルツェン」という姓
序章 ゲルツェンと一八四八年革命
ゲルツェンの思想/生涯の概略──ロシアにおけるゲルツェン/一八四八年革命
ナショナリズムと国民国家の創出/ゲルツェンの立ち位置/パリ六月の惨劇
六月の教訓/三つの課題/交友と反目
第一部 西欧のロシア観vs.ゲルツェンのロシア論
1 「ピョートルとその後」──西欧のロシア観1
侵入する異物としてのロシア/多様なロシア論──啓蒙の奇跡/中間階級不在の国
ロシアの民衆の発見
2 「ニコライ一世の時代のロシア」──西欧のロシア観2
キュスティーヌ侯爵の『一八三九年のロシア』/絶大なる皇帝権力/悲惨な内情
カタログの帝国/ロシアにおける反響/ハクストハウゼンの「農村共同体」研究
ゲルツェンのハクストハウゼン批判
3 ゲルツェンの見るロシアの「共同体」と「専制体制」
内在的原理としての「共同体」/専制的権力の由来と対抗する要素
ギリシャ正教という要素
4 「ピョートルとその後」をゲルツェンはどう見たか
個我の意識とピョートル/エカテリナ二世の時代とラジシチェフ
5 ロシアが与えるヨーロッパの未来──ゲルツェンの見るロシアの現在
偉大な仕事の時代/未来へのプーシキンの信念/レールモントフとゴーゴリ
西欧派とスラヴ派
第二部
内容説明
現代へのとば口、マルクスがまだ端っこにいた時代、48年革命期の思想家・活動家の大立者をつなぐキーマンはゲルツェンだった!いまこそ見なおされ読みなおされるべき48年革命の人びととその思考!
目次
ゲルツェンと一八四八年革命
第1部 西欧のロシア観vs.ゲルツェンのロシア論(「ピョートルとその後」―西欧のロシア観1;「ニコライ一世の時代のロシア」―西欧のロシア観2;ゲルツェンの見るロシアの「共同体」と「専制体制」;「ピョートルとその後」をゲルツェンはどう見たか;ロシアが与えるヨーロッパの未来―ゲルツェンの見るロシアの現在)
第2部 四八年の人びと(フランス;イタリア;イギリス)
著者等紹介
長縄光男[ナガナワミツオ]
1941年東京生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。横浜国立大学名誉教授。専攻、ロシア社会思想史、日露文化交流史。訳書、ゲルツェン『過去と思索』全3巻(筑摩書房、日本翻訳出版文化賞、木村彰一賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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