内容説明
アジア10カ国、アフリカ8カ国で40年以上にわたり綿密な現地調査を行い、徹底的な事例研究を積み上げて、ここに一つの「開発戦略」を作り上げた。大塚「開発」経済学の集大成。
目次
貧困問題の解決を目指す開発経済学
第1部 農業の特性(農家規模と生産性;所有権・小作契約・生産性)
第2部 製造業の特性(産業集積の発展パターン;適正な技術と産業の選択:戦前期の日本の工業化から学ぶ)
第3部 技術移転と農業発展(アジアの緑の革命:稲作技術の国際移転;アフリカの緑の革命:アジアの稲作技術をアフリカに;契約栽培と高付加価値農業)
第4部 技術移転と工業化(産業集積の飛躍的発展:アジアの事例;産業集積の崩芽的発展:アフリカの事例;海外直接投資と開発途上国の経済発展)
第5部 結論(「革新と発展の経済学」を目指して)
著者等紹介
大塚啓二郎[オオツカケイジロウ]
1948年東京都生まれ。1971年北海道大学農学部農業経済学科卒業。1979年シカゴ大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。東京都立大学経済学部講師(1980年)、同大学助教授(1981年)、同大学教授(1991年)、政策研究大学院大学教授(2001年)を経て、2016年より神戸大学社会システムイノベーションセンター特命教授、兼ジェトロ・アジア経済研究所上席主任調査研究員。2004‐07年国際稲研究所理事長、2009‐12年国際農業経済学会会長、2019年より開発経済学会会長。2010年紫綬褒章、2018年日本学士院会員、2021年瑞宝重光章。国際、アメリカ、アフリカ、アジアの各農業経済学会名誉会員。英文学術雑誌論文146本、英文共編著書27冊、和文共編著書11冊。分益小作契約についてのきわめて批判的なサーベイ論文で、6人もの査読者がついた。アメリカ農業経済学会から最優秀論文賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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壱萬参仟縁
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