出版社内容情報
2012年、世界の映画監督が選ぶ歴代映画ベスト1に「東京物語」が選ばれた。公開から60年たった今も、日本人のみならず、世界中の人々の心を揺さぶる映画の秘密に、気鋭の作家が挑む。
内容説明
二〇一二年、世界で最も信頼ある映画雑誌のアンケートで、「東京物語」が、監督たちの選ぶ映画ベスト1に輝いた。六〇年前に日本で発表された映画が、なぜ今も、世界中の監督から賞賛され、涙ながらに語られるのか。時代も国境も、民族も超えて愛される名画の秘密を、気鋭の小説家が、小津安二郎への敬意を胸に、読み解く。
目次
外国人映画監督たち
紀子とは誰なのか?
周吉の旅 笠智衆のこと
子供について 異時同図としての家族
生活人 志げと幸一
東京について
着物とスーツ
戦争のこと
音と音楽について
夏について
整理された画面
軽さについて
時間という王
著者等紹介
梶村啓二[カジムラケイジ]
1958年生まれ。大阪外国語大学卒業。小説家。著書に、第3回日経小説大賞受賞作『野いばら』(日本経済新聞出版社)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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稲岡慶郎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
国士舘大学そっくりおじさん・寺
46
悪い本じゃないけれど、私には合わなかった。2021/07/10
林 一歩
25
映画は魔法である。その魔法は作り手が意識していようがいまいが、本当に稀有な作品にだけ「降りてくる」奇跡だと思料。『東京物語』は素晴らしい監督とカメラマンと出演者が紡ぎだした奇跡だ。時間を経てもその奇跡は色褪せない。魔法の領域である。2014/05/06
TSUBASA
21
世界的に影響を与え、今に至るまで多くの人の心に刻まれた名作『東京物語』。デジタルリマスターを機に再鑑賞した筆者による考察。少々御託に過ぎるきらいもあったけど、なぜここまで魅力的なのか理解する一助になったように思う。シーンの説明部分ではもうありありと映像が目に浮かんでくる。今更言うことでもないけど、『東京物語』はやはり多くの人に観ていただきたい名作です。2017/06/03
fseigojp
20
こういう上質なヒューモア映画を持っていることは誇りですな2015/09/15
kinkin
6
なぜこの映画は見る者を穏やかにしてくれるのだろう。この本を読みながら 思った。2014/01/06
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