出版社内容情報
天照大神から浦島太郎、義経や内蔵助、八百屋お七まで、江戸のヒーロー一〇〇人が、川柳でバッサリと斬られ、笑いとばされる! これで「ニヤリ」とできたら、あなたはもう江戸っ子だ!
内容説明
「柿本人麻呂で目を覚ます」って、どういうこと?「お出かけ前の弁慶は大忙し」って、なぜ?古今東西・老若男女、神様も殿様も、猛者から貞女までをも、知恵と教養と皮肉の限りを尽くして、チャキチャキの江戸っ子が、遠慮会釈なくシャレのめす。ハリボテの権威なんか蹴っ飛ばせ。十七文字で描かれた川柳の世界で、あなたも江戸っ子と知恵くらべ。
目次
第1章 女形のはじまりは日本武尊!?―神代編
第2章 江戸っ子は“人麻呂”で目を覚ます!?―古代編
第3章 清少納言は煙ったい女だった!?―平安編
第4章 弁慶はお出かけ前に大忙し―源平編
第5章 元日に、とても迷惑な一休さん―鎌倉・室町編
第6章 生煮えの五右衛門、一首ひねる―戦国編
第7章 家康はトラの化身だった!?―江戸編
著者等紹介
小栗清吾[オグリセイゴ]
1939年岐阜県生まれ。名古屋大学法学部卒業。三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)勤務を経て、江戸川柳研究に専念。古川柳研究会会員。江戸川柳研究会事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しげ
7
予想以上に面白かったです。笑えて、頭がすっきりして、歴史にも詳しくなれるという、一粒で三度おいしい一冊でした。「信濃者は大食い」とか「頼朝の頭がでかい」というのは、江戸時代では定番ネタだったのですね。源平関連の川柳もたくさん紹介されていたので、源平好きとしては大満足でした。筆者の文章がとても読みやすくチャーミングだったので、他の作品も読んでみたいと思いました。2013/05/14
Stella
1
天照大神から紀伊国屋文左衛門まで歴史ネタ川柳集。現代だと解説がないと意味不明なネタがあったりするなあ。2013/03/29
ぴっちゃん
0
古川柳っていうか、古川柳の一般向け解説読み物が好きなので、おもしろかった。古川柳の諧謔を楽しみつつ、日本の古典や江戸以前の歴史的エピソードが概観できてお得感もある。気軽に何度でも読みたい本。2016/08/02
ころ
0
めちゃめちゃ面白かった。江戸の人たちは発想力豊か。太平記や平家の原典も読んでみたくなった。2016/01/04
ほっかいジンくん
0
江戸川柳で歴史上の偉人を詠む。パロディになり、シャレになり、人生訓になるという、楽しさが自然に伝わってきます。2018/08/15